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人材育成の現場で見聞きしたあれやこれやを徒然なるままに。

今年も言います:企業の受付に出してある「クールビズ」の貼り紙、相手視線に変えてみては?

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先日、お客様先を訪問したところ、帰り際に先方が同僚の営業に、こうおっしゃいました。

「あのぉ、うちもクールビズやってますので、次回から、ネクタイなんかせず、どうぞクールビズでいらしてくださいね」

なんと! 素敵なお言葉。

こんな風に迎え入れる側が「ノーネクタイでいいですよ」「軽装でどうぞ」と言えば、訪問側は遠慮なく(多少遠慮しつつも)「クールビズ」でお邪魔できる。
私も「来社される際は、軽装でどうぞ!」とできるだけ前もって伝えるようにしています。


これ、毎年毎年(※1)、口にタコができるように、耳を酸っぱくして(※2)言い続けていますが、

クールビズの貼り紙、相変わらず「自分主語」「自社目線」のところが多いような気がします。

例えば、

「5月1日から10月31日まで弊社は全社「クールビズ」を実施します。社員がジャケットやネクタイを着用せず、勤務することがあります。あらかじめご了承ください」

とか

「5月20日から9月20日までは全社「クールビズ」運用中です。社員の軽装について、ご理解いただけますようお願い申し上げます」

とか。

「クールビズ」という言葉もすっかり定着したのだからして、もうこの断り書きはなくてもいいんじゃないかとも思え、それよりも、省エネや健康維持のために、クールビズを徹底させるには、訪問者側もそうするように貼り紙の文言も思いっきり変えたらいいのに、と思うわけです。


「うちもクールビスだから、お客様もどうどうとクールビズで来社してくださっていいけんね」

「全員でクールビズにしないと、結局、冷房も下げなきゃならないし、地球のために、働く人の健康のためにも、クールビズで来社してくださいね。していいよ、じゃなくて、してね!」

こんな風に(表現はともかく)、「相手にそうしてほしい」、あるいは、「相手もそうしていいんだよー」というメッセージにしたらとてもセンスがいいと思う。

「うちはクールビズです。社員が軽装でも許してね」とは、単にExcuseを言っているだけだけれど、「あなたもクールビズでどうぞ」といえば、相手を慮っていることがよくわかる。

企業の総務の皆様、ぜひぜひ再度ご検討ください。

※1)過去の「クールビズ問題」の投稿は以下の通り(ほんとにシツコイ。笑)

2011年
2012年 
2013年
2014年
番外編


※2)正しくは、「耳にタコ」「口をすっぱく」です。 

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