オルタナティブ・ブログ > 田中淳子の”大人の学び”支援隊! >

人材育成の現場で見聞きしたあれやこれやを徒然なるままに。

「うちら」は21世紀の若者言葉らしい。

»

4月1週目から新入社員研修をずっと担当しています。ここまでに複数社。

ビジネスマナーを中心としたヒューマンスキルや「会社の仕組み」「仕事の流れ」のようなものを学ぶプログラムです。なので、たとえば、グループワーク中でも、男女共に一人称を「わたし」または「わたくし」で!と伝えています。

そうはいっても、つい、素に戻り、「オレ」「ボク」「あたし」となるケースも。 さらに、とても多いのが「うちら」です。

「うちらのグループはさあ・・・」
「うちらが考えたのは・・・」
「うちらがこうすればいいんじゃない?」

・・・・・・

女性に多いのかなと思ってよく観察していると、男性も同様に、同頻度で「うちら」を連発。

もう、これを聞くたびに思い出すのが、大木さんのつぶやき。
時々、Twitterで「若い人がよく”うちら”と言うけど、うちら、と聴くと、”うちら陽気なかしまし娘~♪”しか思い出させない」と嘆き節をつぶやいていらっしゃって(笑)。

新入社員が「うちら」という度に、私の脳内でも「陽気なかしまし娘ぇ~♪」とリフレインするというシステムになっております・・・w。


聴いてみました。

「うちら、って皆さんよくおっしゃいますが、男女共に使います?」
「若者言葉なんですかね?」
「関西の方だけじゃないですよね?」 なんてことを。

すると、驚きの回答。

「若者言葉かどうかはわからないんですが」(←そりゃそうだ。だって、若者自身なんだから)という前置きで、

「小学生のころから使っていました!」
「うん、小学生のころには使っていたね」「そうだね」「そうだね」・・・・。

さて、さて、1990年生まれの彼らの小学生時代といえば2000年ごろですね。

ってことは、「うちら」は「21世紀」の言葉なのですなあ。


思わず、
「なるほどぉ。 10年以上前から使っているということは、”21世紀の若者言葉”なのですねぇ。」としみじみとうなってしまいました。

「仕事の際は、わたし、わたくしのどちらかに」と再度伝えると、「実は、母には、”うちら”と言うなと注意されたことがあります」と言う方も。やはり、親御さん世代には違和感があるのですね。

ところで、
「うちら、というと、”うちら、陽気なかしまし娘ぇ~♪”を思い出すという人もいるのだけれど、わかります?」と尋ねてみたかったのですが、それは、最後の最後に思いとどまりました。


21世紀の若者言葉に対して、「かしまし娘ぇ~♪」は、あまりに20世紀。あまりに「昭和」。
全員がしーんとしたら、切ないので。

Comment(5)