竹内義晴の、しごとのみらい:ITmediaオルタナティブ・ブログ (RSS) 竹内義晴の、しごとのみらい

10年後、仕事を「ツライもの」から「楽しいもの」に変えたい

加藤さんの記事日本の電子書籍元年。大穴はまぐまぐ!?を拝見しました。

有料メルマガについて言及されていますね。実はわたし、以前まぐまぐさんで有料メルマガを発行していたことがあるのです。

「お金をいただいて、電子媒体で文章を読む」という意味では、有料メルマガも電子書籍も同じ。そのときの経験から、電子書籍の可能性について、 一つの参考にしていただければ。

まずは、有料メルマガのお話から。

■有料メルマガの利益

まぐまぐさんの場合、確か6割が著者の利益になります。500円のメルマガなら、300円は自分の利益になるわけですね。現在の本の印税などから比べたらとてもよいですね。

■わたしが有料メルマガを始めた理由

それ以前から、まぐまぐさんで無料のメルマガを発行していましたが、無料では書きづらい、もっと濃い話をしたいと思い、有料版を始めました。無料版と有料版を両方発行していたわけですね。

もちろん、有料版は利益も得られるので、それも始めた理由の一つです。

■有料メルマガのメリット

わたしにとってのメルマガは、読者とのコミュニケーションツールです。有料版メルマガの読者さんは「お金を払ってでも読みたい!」という読者さんなので、この時点でかなり濃い関係が作れています。

もちろん、収益も大切なメリットです。

■有料メルマガをやめた理由

無料メルマガはタダなので、書き手も気楽にかけますが、有料メルマガはそれ以上のものをご提供しなければなりません。読者さんの期待も大きいでしょうしね。このプレッシャー結構大きかったです。

また、無料版と有料版を併用すると、書き手が別ならいいのですが、同じ人が二つ書いていると、有料で書いたことを無料でも書きたくなるんですよね。一人なので。「どこからどこまでが無料で、どこからが有料なのか?」このあたりの線をきっちり引いておくことが重要かもしれません。

期待へのプレッシャーや言葉選びで、執筆に非常に時間がかかりました。「伝えたいのだけれど、上手く言葉にならない……」こんなジレンマが結構続きました。最終的には、無料版のほうが読者さんとコミュニケーションが図りやすいことに気づき、有料版はやめることにしました。

■有料版の難しさ

一言で言えば、読者を集めることです。わたしの場合、無料のメルマガの読者さんが有料メルマガを読んでくださいました。無料メルマガから有料メルマガの読者になっていただいた割合は1.7%でした。無料メルマガでよい関係を築けたおかげで、それでも数十名の方にお読みいただくことができました。

著名人の方なら、いきなり有料メルマガを始めても読者は集まるかもしれません。一方で、わたし自身が「本なら買うけれど、いくら著名人でも、よほどのことがない限りお金を払ってまでメルマガを読もうと思わない。」ように、読者さんを集めるのは結構難しいかもしれません。

有料メルマガの読者を集めるために、無料メルマガを発行するようなことも必要かもしれません。こうなってくると書き手としては大変で、上に書いたジレンマのようなものが生じてきます。

また、無料メルマガ自体が、新規で登録していただくのは以前よりも難しくなったなという感じもあるのでなおさらです。

最近注目を集めている電子書籍も、著者としての機会は格段に増えるのでうれしいですよね?その一方で、読んでいただく仕組みを作るまでが大変なのではないかと思っています。

でも、これって、パンでも、本でも、電子書籍でも、どの商品を考えても当然の話で、いくら商品が良くても手にしてもらうまでが大変なわけです。かつて、「インターネットに商品をのせれば楽に儲かる」というのが幻想だったように、電子書籍の機会ができたからといって楽に儲けられるわけではない。

けれども、その機会ができたことはだけでもすばらしいこと。電子書籍を読者さんに届ける仕組みを試行錯誤しながら構築していくことが、電子書籍の可能性を広げる一つのポイントなのではないかと思っています。

タケウチ

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竹内 義晴

竹内 義晴

NPO法人しごとのみらい理事長
コミュニケーションの専門家 研修講師 心理学トレーナー 「職場がツライ」を変える会話のチカラ 著者。

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