■リモートコントロール・ユニット、この摩訶不思議なモノ■
iPod nanoの液晶が割れ、無償修理から戻ってくる前に、耳の辺りが寂しくなって、30GBのiPod G5(何故かiPod Videoと呼ばせずに一般的にはG5:第五世代と呼ばせている)を衝動買いし、昔、USでゲットしたドル建てのMusic Store CardでUSサイトにアクセス、たっぷりとミュージック・ビデオをダウンロードして、楽しむより会う人ごとに自慢している。
小さなiPodで見るミュージック・ビデオの綺麗さに少し感動し、今まであんまり興味の無かったBose社のSoundDock(iPod専用のドッキング・ステレオ・スピーカー・システム)を、秋葉原のBoseショップで視聴し、すぐ隣のザ・コンでまたしても衝動買いした。何故、Boseショップで買わずに、近所とはいえ、わざわざザ・コンで買ったのか?。それは筆者も知りたいところだ。Bose社の製品なら殆ど全てを売っている新進のBoseショップだが、何故か「SoundDock」は売っていない。。。と店員が言う。理由を聞いても明確な答えは無く、興味本位で根掘り葉掘り聞くと、どうも販売チャネルの扱いに関わることらしい。未だに、顧客中心では無く、こんなことをしているメーカーがあることには正直驚いたが、まだまだ驚きは続いた。
以前から、自分の周囲にある毎日使うリモコンがどのくらいあるのか興味があった。集めて写真を撮影すると、ほぼ画面が一杯になるほどだ。生まれて初めてテレビのリモコンを見たときから何年たったか記憶は不確かだが、毎日、これだけのモノを使い切れなくては、快適な書斎やリビングで、好みのオーディオやビデオを楽しめないのもまた事実なのだ。
筆者は、今回のBose社のSoundDockを買う前にも、幾つかのBose製品を持っている。幾度か買い換えた最新のWave Music System(少し洒落たステレオラジカセだ)もその一つだった。大小2個のリモコンが付くなど、ユーザビリティの充実に、面白い発想を盛り込んだ商品だ。机の上の整理が悪くて、新しく購入したSoundDockを置くスペースの無い筆者は、苦肉の策で、なんとWave Music Systemの上にサイズ的にはピッタリのSoundDockを重ねてスタックすることを思いついた。
デザイン・コンビネーション的にはシックリ来ないが、まあ、整理の出来る年末年始までの我慢だと考え、早速、箱から取り出したSoundDockをWave Music Systemの上に載せ、配線を済ませた。SoundDockは、なんとiPod以外は何も繋がらない、業界標準的オーディオ・コネクターレスの超贅沢なiPod周辺機器なのだ。ただし、SoundDockに接続されたiPodなら、専用の付属リモコンで曲のスタートやストップ、スキップなど一部の機能をリモコン出来る。
問題は、このSoundDock付属のリモコンが、同じBose社の以前から愛用しているWave Music Systemのリモコンとほぼ同じ赤外線信号を出すことだ。同じ部屋にあるので、この二つは同時に使うことは無いと言えばそれまでだが、全てのリモコン指示が二つのハードウエアに届き、二つのハードウエアは同じ動きを同時に行う。どこが違うとは、ここでは詳細は述べないが、同じ海外製のオーディオメーカーでもB&O社のリモコンの設計思想とは格段の開きがある。同じメーカー製の、同一カテゴリーの製品に付属するリモコンは同じ信号を出すのが正しいのか、異なる信号を出すように開発するのか正しいのか筆者には分からないが、最低限、パワーオン・オフだけでも異なる信号で制御するのが普通ではないだろうか?。筆者がSoundDockの電源をリモコンで切る度に、兄弟のWave Sound Systemの電源が入ってしまう。
最初の写真の赤い×は、同じメーカーの機能の大小により2個のリモコンが提供されているモノで、基本的に普段使っていない方に×を書き加えた。