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長いIT産業の経験の甲斐も無く、成長の無いIT音痴の思いこみと勘違いのなんでもコラム

★大阪地下鉄・御堂筋線「女性専用車両」の謎。。。。

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  お年寄りに聞くところによると、既に「女性専用車両」というものが戦後の日本の鉄道にもあったらしい。久しぶりに仕事とは関係なく大阪に行く用事があり、一泊二日で大阪の実家とミナミをちょっとだけぶらついてきた。

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  大阪の「女性専用車両」は、以前から何度か耳にはしていたし、地下鉄「御堂筋線」にはかなりド派手なペインティングの施された「女性専用車両」というモノが存在することは知っていた。以前も、新幹線を降りて、御堂筋線の新大阪駅のホームで我孫子・中百舌鳥方面行きの地下鉄を持っている時、地下鉄が到着して停車するまで、知らずに「女性専用車両」の乗車ホーム位置で電車待ちをしてしまっていた。

  

  目の前に停止した車両に「女性専用車両」という大きなペイントを見つけて、あわてて隣の車両に移動して飛び乗った。後で、その日の夜、いっしょに飯を食った友人夫妻に聞いたところ、その日は平日では無く、おまけに私が地下鉄に乗った時間帯は、「女性専用車両」では無く、普通の「男女共用車両」であった様だ。なかなか大衆に守らせるには複雑な時間設定の様だ。

  そこで、その晩は、食事をしながらその「女性専用車両」に関して話題が集まった。まあ、よく話題に上る、「なぜ男性専用車両」が無いのか?」とか、「男性が女性専用車両に、規定時間中に間違って乗ったら、どんなお仕置きを受けるのか?」とか、「これは逆差別では無いのか?」、等々、ごく普通に誰でもが思い浮かぶ話題でけっこう盛り上がった。

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  しかし、いちばん筆者が驚いたのは、その程度のことでは無く、友人のワイフの話だと、彼女は女性専用車両には乗ったことが無いが、彼女の勤める大学の友人などに聞くと、「女性専用車両に、男子禁制の時間帯に、平気で乗ってくる男性乗客がいる」とのことだった。

  確かに、「女性専用車両」という「特殊車両」が存在することも、筆者にとっては不思議なことでもあったが、一旦そういうモノの存在が、何処かで誰かと誰かが話し合って決まったにも関わらず、全く気にすることなくその車両に乗ってくる男性がいるという新しい事実だった。しかし、それはこの新しい制度に対する、今はか弱き男性のレジスタンスかもしれないが、筆者にはその理由が想像出来ない。

  そこで、先週末、再び大阪に行くチャンスがあったので、今回も前回と同じく、新大阪駅の地下鉄御堂筋線のホームで列車の到着を待った。今回は、前回の経験を生かして、ホームの女性専用車両のマークのある場所は避けて、その車両のすぐ隣で待った。おまけにその日は金曜日、終日「女性専用車両」が有効な日だ。待つこと2~3分、遂に列車が到着した。

  ところが、新大阪駅で女性専用車両に乗り込んだ男性乗客はゼロ。前回の私と同じく、目の前に止まった車両が「女性専用車両」と分かった瞬間、隣の車両に駆け足で移動するサラリーマンが1~2人。プラットフォーム上の「女性専用車両」の表示を見て、ゾロゾロと他へ移動する出張族が2~3人居た。

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  次の駅も、その次の駅も、やはり「女性専用車両」に乗り込む男性乗客はゼロ、当然の様に「女性専用車両」の乗客は、私が乗っているすぐ隣の男女共用車両の乗客より遙かに少ない。女性も「女性専用車両」には乗りたがらない様にも思える。この点は友人のワイフの話と確実に一致するのだ。

  次の駅は、毎日多くの乗降客のある梅田駅、今度はどうか?と思ったが、「BINGO!」(失礼)遂に、「女性専用車両」と知ってか知らずにかは別にして、(これだけ目立つ表示を見えなかったとは言えないと思うが。。。) 男性乗客が3名乗り込んできた。その内の一人は女性とカップルだった。筆者は「女性専用車両」の規則詳細は知らないが、(そんなアホなぁと思いながら。。。。)ひょっとすると、「男女のカップル」なら、その男性は「女性車両乗車許可」になっているのかもしれない。。。。考え方によっては粋な計らいかも。。。

  その後も、幾つかの駅で、男性客が女性専用車両に乗り込んで来るのを目撃。筆者も、友人のワイフの話を聞いた時は、「そんなアホなぁ~」と考えたが、事実、数名の男性が、約30分くらいの間に「女性専用車両」に乗降を繰り返したのを見てしまった。また、平日の昼間とは言え、この「女性専用車両」は、常に、他のどの車両よりも空いていたのも間違いない事実だ。

  こうなってくると、この車両の存在意義がやはり問題になってくるだろう。多くの人の意見交換で出来上がった望まれた仕組みであるとは思うが、実際に見た限りでは、男性、女性の両方が満足しているとは思えない。どちらかといえば、殆どの人は「関係ない」という感じで、興味が無くシカト状態の様に感じた。

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  そう言えば、同じ大阪の地下鉄の自動扉には、「チカンは犯罪です」というなかなかダイレクトな表現ではあるが、よく意味の分からないステッカーが全車両の扉に貼り付けられている。「それは当たり前だろう。。。」というのが一般的な理解ではあると思うが、当たり前を当たり前と理解できない人が多いので警告する、、、というのが目的かも知れないが、やはり、「女性専用車両」との関係は少なからずありそうだ。しかし、痴漢の冤罪事件も多発する現代、やはり、この際、「男性専用車両」も作って、論理的に差別を無くし、バランスを取るのが正しいのかもしれない。正直なところ、筆者には、この車両に乗車した経験も無く、そして情報がまだまだ少なく、この「特殊車両」に関して白黒つけられる立場では無い。車両一両全部が「シルバーシート」というのと大差無いのかも知れないが、さて皆さんはどう思われるだろうか。また不得手なIT系から大きく離れてしまった。

  

  

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