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長いIT産業の経験の甲斐も無く、成長の無いIT音痴の思いこみと勘違いのなんでもコラム

米国で電波を取りこぼす「カシオ電波腕時計」はマジに大丈夫か?!

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  米国内でもしっかり電波をゲットするはずの「カシオ社のソーラー電波腕時計」、米国西海岸で丸2週間の電波のとりこぼし。遂に帰国までGMT機能を使っての2カ国の時間を管理するはめに。「可能性の高いハイエンド・デジタル技術」より、「シュア~なローテク」が活きることも多いという貴重な体験をしてしまった。常に、本当に重要なモノは、人が自分の手でコントロール&リカバリー出来るツールなのかもしれない。

1   来る日も来る日も毎日腕時計を交換しても、丸2ヶ月は同じ時計が回ってこない「B級腕時計コレクター」である筆者が購入した電波腕時計は、「カシオ社のG-SHOCK GW1600CJ」。安物腕時計コレクターの筆者にとっては、なんと数万円近い高級腕時計だ。
購入の理由は、米国内でもコロラド州から発せられるローカル電波をキャッチして自動的に現地時間に修正してくれるというハイテク機能。しかし、実際には、電波のゲットにはただの1度も成功しなかった。カシオは大丈夫か?!

  まず最初は宿泊しているサンフランシスコ・マリオットホテルの北東側の窓際で失敗。特に目の前に大きな障害物も無いので、これはビルの高さの悪影響か、電波の反射かも、と諦めた。そして次の日は、縁起の悪いホテルを出て屋外の公園で手動でトライするも、またもやの大失敗。

  諦めて、手動でアナログ設定を行い、現地時間に修正しようと考えたが、幸いにも現地時刻に設定されたNokiaケータイがあったので、カシオ腕時計は単なる日本時間を表示するG-SHOCKバングルとして使用することに決定。こうして腕時計は、ケータイに押されてだんだんその居場所を失って行くのだろう。自動で何かを為しえる様に考えられ、作られたモノは、同じことを手動で行おうとすると、その何倍も、何十倍複雑だ。

  何度目かの失敗の後、心機一転、今度はソーラーでの充電も兼ねて、まだ陽の高い夕方の7時過ぎに、SFMoMA(サンフランシスコ近代美術館)の真ん前で、遙か東にコロラド山脈を望む絶景の場所で再々再々~チャレンジ!。しかし、電波受信のアナログメーターは1個だけ点灯するのみで、2~3分後には画面にもうかなり見慣れたERR(エラー)の表示が、、、結局残ったのは、大きなお日様による日焼けだけだった。もちろん、独立記念日を前にして、コロラド州の電波基地が早々にバケーションに入ったとは聞いていない

  そのカシオ電波時計「GW1600CJ」は、帰国後は、さすがに移動中の京成スカイライナーの車内では、相変わらず失敗続きだったが、定位置である上野の自宅窓際では難なく大成功!。カシオ電波時計は本当に大丈夫か?!。いや間違いなく大丈夫じゃないだろう。秋にUSに行くときは、アメリカ嫌いのG-SHOCKでは無く、ごく普通の「ローテク手巻きのGMT腕時計」を必ず持って行こう。ROLEX社のGMTを始め、手動型の腕時計が、昨今、大きな脚光を浴びているのは、何も見栄ばかりでは無いようだ。「自分で確実にコントロール出来ることの重要性」がこれからの時代には必要なのだろう。

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