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経営コンサルタント 中津山 恒の日常ーいつの間にやらガジェットがいっぱい

電子出版データの風変わりな準備法

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 現在、2冊目の電子書籍「通訳ガイドのインバウンドマーケティング」(仮題)を書いています。今回は初の縦書きで、少々変わった手順で電子出版データ(EPUB)を作っています。

 縦書きEPUBを作る道具は、まだあまり整備されていないと言ってよいと思います。文字だけならば、でんでんコンバーターが便利です。図版を入れたりすることを考えると、EPUB作成の定番フリーソフトのSigilでは難ありです。

 今回は、以下のような手順を取っています。

  1. Scrivenerで執筆し、Markdownを出力
  2. pandocでWordファイルに変換
  3. Wordで図版を入力
  4. 一太郎でマークアップ
  5. 一太郎で縦書きEPUBを出力

 このやり方の問題は、後戻りできないことです。たとえば、Scrivenerで出力したMarkdownにハイパーリンクをつけたり、Pandocでうまく変換できなかったところにスタイルを指定したり、ということをしています。その結果、Scrivenerで最初からやろうとしたら、この何段階かのプロセスをもう一度やることになってしまいます。

 「それなら最初から一太郎で書けばよいではないか」とご指摘を受けそうですが、そうしていないのは以下の理由によります。わがままに過ぎないかもしれませんが。

  • 一太郎のUIが独自であり、なかなか馴染めない
  • Windows 8.1を仮想環境で使っているため、一太郎を起動するのが億劫である

 筆者はMacBook AirでParallels Desktopを使ってWindows 8.1を動かしているのですが、Windows自体めったに起動しないので、一太郎で作業しようと思うと、少し勢いをつけないと取りかかれません。「よっこいしょ」という感じです。

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