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競争の激しいレッドオーシャンを避けて未開拓のブルーオーシャンを目指す、というブルーオーシャン戦略を唱える声がある。敵が少ない所に行った方が成功しやすい、という、まあ正論である。
しかしながら、その戦略そのものは正しいが、これをWeb2.0の環境に当てはめるのは間違いである。ネガティブな例えで言うと地球規模で氷河期が来ているのに、温かい地域を探そうとしても意味は無いのと同じだ。

ブルーオーシャン戦略は、静的な環境においては有効だが、Web1.0→Web2.0という環境激変状態においては意味をなさない。この環境の変化に逃げ場は無いからである。このことを理解しているからこそMicrosoftは、Windows Live/Office LiveによってGoogleの土俵に足を踏み入れ、真っ向からガチンコ勝負を挑んだわけである。

Web2.0に対する正しい態度は、この環境に自らを適応させることをまず優先することだ。この環境下で自由に行動できるよう、自らを適応させたあとで餌場(=市場)を探すべきだ。今まで市場と思っていたところが市場で無くなる、ブルーオーションと思っていると、競争相手がいないのではなく、生きているものが存在していない場所だったりしかねないのである。環境が氷河期であれば、厳寒に耐える力を身につけているかどうかが大事であり、そのことを自覚してからブルーオーシャンを探すべきなのである。

[追記] ビル・ゲイツの社内メモ
「来る“サービスの波”は非常に破壊的だ。こうしたアプローチに飛びつき、われわれに挑戦してくるライバルがいる。それでも、リードを取るチャンスは非常に明確だ」「次の大転換が迫っている」(ゲイツ)。

偉い人はやはり、率直に現実を直視できるものだなあ・・・。

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hiro

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コメント
ゾフィ 2005/11/10 20:27

>競争の激しいレッドオーシャンを避けて未開拓のブルーオーシャンを目指す、というブルーオーシャン戦略

あれ?そうでしたっけ??
ブルーオーシャンは今ある市場の枠組みを超えて自ら創造するもので、決して“逃げ場”ではないハズです。
例えばGoogleがAdsenseで拓いたネット広告市場、AppleがiTMSで拡げた音楽配信市場もそう(後者は本の中でも取り上げられてますね)。言わばWeb2.0自体がブルーオーシャンであり、だからこそMicrosoftも飛び込んで来たと理解する方がわかりやすいのではないでしょうか。
自分は、何かがブルーオーシャンの定義に当てはまるかどうかなんて議論するのはあまり意味がないと思ってますが、そういうキーワードを使う場合は慎重であってほしいと思います。

hiro Ogawa 2005/11/11 02:14

>ゾフィさん
Web2.0はブルーオーシャンあるいは局地的な変化ではないと
考えています。Web全体の環境変化であり、市場ではないと
いう意味です。Web上のビジネスモデルを考える上では、
その環境変化に適応することをまず考えるべきで、事業モデル
を考えるのはその次だと思います。
iTMSやAdSenseはブルーオーション戦略に基づいていた、と
いう考えには賛成しますが、今となっては、Web2.0 という
環境(の下のルール)に適応することが先決、という
状況になってしまった。そう考えています。

ゾフィ 2005/11/11 09:51

上記のコメントはWeb2.0が“局地的な変化ではない”という理解はほぼ同意なんですが、「ブルーオーシャン」というキーワードの使い方に疑問を持ってのものでした。Web2.0が“Web全体の環境変化”ではないと主張するのはよいのですが、そこに「ブルーオーシャン」を持って来るのは不適切ではなかったか、“市場ではない”と言うに留めて十分で、わざわざ「ブルーオーシャン」という必要はなかったのでは……いかがでしょう?
そもそも「ブルーオーシャン戦略」を誤解されてるのでは?と思ってしまう書き方でしたので異議を唱えた次第です。
まあ、自分も大括りには「「Web 2.0」 は 「イケメン」 と同じく、格付けのための概念だ」(http://mojix.org/2005/11/10/074358/)というような解釈の方が好みですけどね。:p

hiro ogawa 2005/11/11 18:13

>ゾフィさん
僕自身がブルーオーシャン戦略という考え方にさほど
魅力を感じていない、ということは告白しておきます・・・。
Web2.0については、あらためてまとめ始めてみました。

ゾフィ 2005/11/12 00:38

>僕自身がブルーオーシャン戦略という考え方にさほど
魅力を感じていない、ということは告白しておきます・・・。

はい。それはそれでかまわないのですが、そういうキーワードについて「もしかしたら本も読まないで使ってるのでは??」と思われてしまうような使い方をするのはまずいのでは?と思いました。
最近、FPNでもそういう例がありましたし。:I

>Web2.0については、あらためてまとめ始めてみました。

はい。初めから“ブルーオーシャン”抜きで書いた方がよかったのに!と思いました。
ちなみに切込隊長のエントリも盛り上がってますが(大量の)コメント含めてぜひご一読を。
 ↓
「Web 2.0」とやらについていけない人、集まれ!!(http://column.chbox.jp/home/kiri/archives/blog/main/2005/11/10_075947.html#308)

某とおりすがり 2005/11/12 09:20

わかりやすい解説をありがとうございます、ゾフィさん :-p

hiro Ogawa 2005/11/12 14:03

>ゾフィさん
読みましたよ。
さほど新しい考えとは思えませんでしたが、
どちらにしても、「全体変化」が起きている
ときには、まずそれを見つめないと、と考えています。

iTMSがブルーオーシャンの実例とされることにも
異論はありません。
(http://blogs.itmedia.co.jp/speedfeed/2005/09/googlemicrosoft_5f4c.html
で書いているような理由です)

しかし、いずれにしてもネット企業である限り、
Googleが始めた現在の”ゲーム”に、つきあうかつきあわない
が、それをまず決めないとならないと思います。他の戦略は
そのあとの話だと考えます。
特に、一定市場でトップに立っている企業(サイボウズも
GW市場でその一つかもしれません)はそうです。

とはいえ、ゾフィさんの指摘のように、本来主張すべき
ところで、別の(「力」のある)キーワードを安易に使う
と、趣旨がぶれることがあることは分かりましたので、
今後は気をつけたいと思います。ありがとうございます。

某とおりすがり 2005/11/14 22:27

http://japan.cnet.com/column/web20/story/0,2000054679,20090039,00.htm
にTim O'Reilly氏の記事の翻訳がありますが、「google が AJAX を使い始めたから、自分も AJAX を使って Web 2.0」という安易な発想は禁物でしょうね。
> この言葉の真の意味を理解せずに、単なるマーケティング用語として乱用する企業が増えている
:-)
既存市場が決して消失しているわけでもないですしね。

オレ様 2005/11/18 12:24

ブルーオーシャンとして捉えるかどうかは、
その会社の立ち位置と、
環境によりけりですからねーーー。

自分の属する会社としては、
まだまだ2.0はブルーオーシャンなんです。

でも、各ポータルの激しい動きを見てると
直にレッドオーシャンになりそうな
気配がしないことないですね。

hiro Ogawa 2005/11/19 01:43

Web2.0は、ブルーかレッドかは別にして、海全体の環境の問題と
考えます。
つまり、どんな会社でも個人であっても、既にWeb2.0の環境に
いる、というのが僕の考えです。
MSが広告モデルへの転換を図っているのも、そのことに
気がついたからだと思っています。


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小川 浩

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株式会社モディファイ CEO。
著書に「Web2.0Book」「仕事で使える!Twitter超入門」「ソーシャルメディアマーケティング」「ソーシャルメディア維新」など




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