MS、広告収入モデルに変換 - Windows Live & Office LiveはGoogleに勝てるか?
MSがついにGoogle対抗のため、アプリケーションのオンライン提供サービスに踏み切った。
既にITMediaをはじめ、多くのニュースサイトやBloggerが伝えているので内容について詳しく触れることはここではしないが、ざっというと、
□コンシューマー向け:Windows Live
Gmail対抗の新Webメール(Live Mail)、IM、Blogなどのコミュニケーションツールを無償で提供する。収入源は広告メイン。技術的にはRSS/Atom Feed、AjaxなどWeb 2.0系。
□中小企業向け:MS Office Live
GoogleとSunが組んでOffice Suiteを出したらどうする?という意地悪な問いに対する回答となるサービス。MS Officeそのものの提供はなさそうだが、Webサービスとして、外部から連携するようなツールの提供が予想されている。基本的にはストレージやPOPメールアカウント、その他会計用ツールなども無償で使える模様。その場合は広告掲載が必須で、それが嫌なら(よりハイエンドの)有償サービスの契約が必要となるらしい。
このサービスは、MSにとって、95年の「インターネット対応への転換」2000年の「Webサービス開始」に続く大変革的なものだとのこと。
もちろん、そんなことを言われなくても分かっている。Windows+Office販売を収益源としているMSが、そのモデルを自ら壊そうというのだから一大事だ。そして、それはGoogleによる激しいプレッシャーに対する苦肉の策というか背水の陣であることも明白である。Googleが用意したゲームに対して、MSもまた、本気でつきあう(殺し合う)気になったというわけだ。
FYI:
http://blogs.itmedia.co.jp/speedfeed/2005/08/googlemicrosoft_bac7.html
http://blogs.itmedia.co.jp/speedfeed/2005/10/google_baseweb2_accd.html
なお、僕が今日のニュースでとても面白いと思っていることは、今回の発表がビル・ゲイツ会長と、Lotus Notesの生みの親であり、P2PのGroove Networksの創業者であるレイ・オジー氏(現MSのCTO)の二人で行われ、バルマーCEO不在であったことだ。ここで裏読みはしないが、非常に興味深いことである。
(追記)05.11.10
ITmedia記事から。やっぱりね・・・。