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モバイルシフトとソーシャル化によって変化するネットの世界を、読者と一緒に探検するBlogです。

ブランド、について-2

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先日僕はブランドの価値を図るには、

ブランド名=カテゴリー、カテゴリー=ブランド名

の公式に、自分のブランド(商品名、会社名、なんでもいい)を当てはめてみればすぐに分かる、と書いた(7月28日エントリー)。

ブランディングの基本に真っ向から反抗するようなネーミングをする人たちが、政治家にはまだまだ多いのに、本当に驚いたので、ここで短めに書く。
それは田中康夫長野県知事率いる、新党「日本」である。

「日本」と聞いて、皆さんは政党をすぐにイメージできるようになるだろうか?

「(新党)日本を応援してください」「は?」
「日本の田中さん」「どこの?」
「日本の政策は・・・だ」「誰の政策?」

と、とんちんかんな会話がすぐに頭に浮かんでしまうほど、このネーミングはおかしい。
例えば頭痛薬のブランドを「頭痛薬」と名付けたりするようなものだ。

一般名詞を固有の団体の名称にするのは、混乱の元である。例えば民主党にしたところで、そもそも自由民主党、である自民党と、主義主張の何が違うのか非常に分かりづらい。だから、選挙で自民党が自分たちを自由民主党、と音読した場合、民主党は結構ツラくなると思う。
米国であれば、民主党と共和党(もちろん元は英語だから、この例も良くはない)であれば、はっきりとその違いが分かるし、支持基盤も政治思想の違いも明確であるのに。

新党日本は、10年経っても 新党、と呼んでほしいのだろうか?それとも、この選挙後には無くなっていると分かっているから、こういう名前にしたのだろうか?

(注)このエントリーは政治の話ではなく、ブランディングの話です。
   自分の考えでちゃんと候補者を選んで投票に行きましょう。

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