組織、マネジメントの理論とその実践を、スポーツ・学校を通して考える。

土壌作りを評価する

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箱根駅伝を制した青学院大・原監督の著書『フツーの会社員だった僕が、箱根駅伝優勝に導いた47の言葉』を読むと、「土壌作りも評価されるべき」というフレーズがあった。

2003年に監督に就任し、箱根駅伝に出場したのが2009年。今では「名指導者」と言われる原監督でも、7年という時間がかかっている。土壌作り・土台作りは陽の目が当たらない作業。そこをしっかり見て評価できる人はスポーツをよく理解していると思う。

監督が変わった途端に勝ち始めるケースがよくある。すぐに結果が出たことで周囲は「名監督」と評価しメディアへも頻繁に出るようになる。監督が変わってすぐに結果が出るということは、結果が出るだけの土壌があり、ちょうどそのタイミングだった、ということ。その土壌を作ったのは誰だったのか、そこを見なければ真の勝因は見えてこない。

優秀な指導者は「先人のおかげです」と勝因を謙虚に語れるであろう。

三段ロケットの最下部・1段目は、その上の2・3段目を押し上げるために自分自身を切り離して、役割を終える。1段目はロケットを地面から切り離し地上へと運ぶ重労働を担う。この土台があって3段目は衛星の軌道に到達する。

ロケットの1段目は誰だったのか・・・。

スポーツの世界では結果が出るのに時間がかかる。あの原監督でさえ7年がかりの箱根出場。

勝ったというシーンだけを切り取らず、その陰に何があったのか考えると面白い。

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