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組織、マネジメントの理論とその実践を、スポーツ・学校を通して考える。

ピンチはピンチだと思うからピンチになる

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 今思うと、野球というスポーツ、ゲームを指導するということは、自分自身が生き方や考え方を学ぶ営みだった。

「ピンチはピンチだと思うからピンチになる」ということを選手にはよく言った。

「相手にヒットが続いてノーアウト満塁になった。それを誰がピンチって決めたんだ?」「本当にそれはピンチなのか?」とよく問いかけた。

ピンチだろうがチャンスだろうがやることは一つ。「一つ一つアウトをとるだけ」ピンチでもチャンスでもやることには変わらない。それをピンチだと思うから浮き足立って、エラーをしたりミスをする。

ピンチを作るのは、実は自分の頭なんだ。

この場面 攻撃側に点が入らなければ攻撃側に大きなダメージ。ということは、守備側に「流れ」を引き寄せるチャンス。と考えられる。

「何が本当に良いことなのか、後にならないとわからない」とか「幸せは不幸な顔をしてやってくる」と言われるが、野球というゲームでもそれは共通する。

「何がピンチで何がチャンスなのか、その時だけではわからない」だから、一喜一憂せず、やることをやるだけ・・・。

ピンチをピンチだと思うからピンチになる。

野球は人生を教えてくれるし、野球から学んだことは数知れない。

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