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組織、マネジメントの理論とその実践を、スポーツ・学校を通して考える。

掃除の力

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30代前半の頃、自己研鑚として多くの本を読み、多くの人に会いに行き、話を聴き学んだ。

ある人に「熊谷先生は、生徒にどうなって欲しいの?」と聞かれた。自分は「生徒にどうなってほしいのか・・・」

「「挨拶ができること」「返事ができること」「掃除ができること」この三つが出来る生徒になってほしい、」と応えた。

挨拶ができる、ということは自分から他者へ働きかけることができる、ということ。

返事ができる、ということは相手の思いを受け止め、それに応えられるということ。

掃除ができる、ということは他者のために汗を流せる、ということ。

生徒には、いつもこの三つを語った。「挨拶・返事・掃除」

この三つは、当たり前のようで難しい。

廊下や教室に落ちているゴミに気付き、それを拾って捨てることができるか・・・。

誰かが捨てるだろう・片付けるだろうと放置されている不要なものが、職員室にもたくさんあるという現状。

楽天では、毎週月曜日に全員で掃除。三木谷社長は掃除の意義・力を知っているのだろう。

会社再生のプロ 小山昇氏も「掃除で会社が変わる」と言う。凡事徹底を説く鍵山秀三郎さんも掃除を大事にする。

掃除は会社も変えるし人も変える。

私たち野球関係者は、練習試合に行きグランドを見た瞬間にそのチームの様子が分かる。グランドの隅々に気が行き届いているか否か。乱雑に用具が置かれているチームはプレーも雑。グランドが綺麗に整備され、トイレが清潔なチームはプレーも一生懸命。

掃除は大事。掃除は人を育てる。掃除・整理・整頓は心がけ。そこには技術も能力もいらない。

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