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ビジネスモバイルITベンチャー実録【朝メール】から抜粋します

父が瀕死の重体(3)手術は成功、骨折も最小、ところが3日目に急暗転…。

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おはようございます。

雲が厚く覆っている空。そのためか放射冷却は発生せずそれほど寒くはなっていません。

今朝は、父が被害にあった交通事故状況についてのその後、(3)です。

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「緊急手術はうまくいったって。」

夜の8時過ぎ、関西より駆けつけたもう一人の妹から電話があります。手術がスタートしたのは3時でしたから5時間以上かかったことになります。手術直前にお会いできた主治医の顔が心に浮かび、思わず頭を下げてしまいます。

頭の中にはかなりの出血があったそうです。血圧も途中で40mmHgくらいまで低下するような危機もあったのですが、輸血をしながら切り抜けたとのこと。輸血については事前に実施を同意してありました。血液製剤の問題などを懸念して、輸血も家族の事前承認が必要なのですね。

止血もうまくいき、問題だった圧迫も除去できました。

「で、意識は戻ったの?」

「うん。しばらくして起きて、もう話している。」

「戻ったんだ!良かった。」

「で、明日はもう一度頭のCT検査で術後の状況を確認して、それから首から下の検査だって。」

そう。肢体については、まだこれからです。

何せバイクにぶつけられ、頭蓋骨を骨折するくらいの倒れ方をしているのです。両手も腕もあちらこちらが内出血で真っ黒です。胸のあたりも痛がっていて、肋骨の骨折も疑われます。「首から下」もどれくらいやられているのか。思うと気が遠くなります。

自分は、手術に立ち会わず、4時からのお客様との打ち合わせに出向いていました。そして、そのまま自宅に戻り、万一のときには車で出動できる態勢をとっていました。ひとまず緊急手術が成功したと聞き、安心からかどっと疲れが出たように感じました。シャワーを浴びます。

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翌朝に電話で様子を聞きます。

集中治療室には近い家族3名だけが、朝の9時から15分、あるいは、夕方の6時から15分しか面会できません。翌日火曜日の朝には母と妹が面会に行き、夕方には関西よりの妹が様子を見に行きます。

だいぶ落ち着いたとのことでした。

特に夕方の妹のメールには、再手術は不要であること、「首から下」の骨折箇所が左手小指だけだったと記載されていました。あちらこちらを打っていたのですが、左手小指以外は打撲のみ。素晴らしく強靭な骨だったようです。

普段の運動って素晴らしいことなだと改めて感心したりしました。

さらに、顔の傷だった、目の上の腫れもだいぶ引いたそうです。まだ口の中が切れていて痛々しかったそうですが、翌日水曜日からは歯磨き、お粥を食べる、さらには木曜日には一般病棟に移る予定だと、順調な回復ぶりが伝わってきました。

父は読み逃していた二日分の【朝メール】も、気になって仕方がなかったようです。

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その時点では、かなり早い回復が期待できそうでした。

それなので、水曜日朝の【朝メール】に、この事故についてのことを記載することにしたのです。父にも事故のことを読んでもらって元気づいてもらいたい。こういった住宅地での乱暴な営業スクーター運転が如何に危険であり、悲劇を呼ぶことなのか、ブログを通じて世間に知らしめるべきだ。会社としても社会としてそういったことをさせないようにすべきだ。

そんな強い衝動から、この事故について本ブログに書き始めたのです。

ところが、事態が一転します。

水曜日の朝には、びっくりするような連絡があったのです。妹からメールが入ります。

「母から電話あり。父は昨日と一転している模様。
 ICU症候群とも言うらしいが、かなり精神的に不安定。激しく暴れているとのこと。
 医者からはICU症候群は普通の患者でもありうることだとは言われていますが、
 脳の状況を逐次検査していくようです。」

メールを読んでとっさに反省します。

「ううっ、まだ世間に公表すべきではなかった。」

ICU症候群なのか、脳の問題なのか。

思ったより早い回復に、楽観視をしてしまった甘い自分を悔んだのです。

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以下次号。。

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パソコンレスの昭和8年生77歳2人に試してもらいました

父が瀕死の重体(1)住宅街での雑な営業バイク運転に跳ねられた

父が瀕死の重体(2)緊急手術と事故の詳細

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その後、励ましのメッセージをまたいただいています。ありがとうございます。父に届けます。

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■2011/11/17 09:14
坂本様

この度のお父様の件、心よりお見舞い申し上げます。

私も昨年父を亡くしましたが、晩年はよく歩いていましたので、
描かれていた光景が目に見えるようでした。

その後の経過は順調なようで、何よりですが、
一日も早いご回復を祈念しております。

なお、お忙しいでしょうから、お返事などは御無用です。

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■2011/11/16 10:30
即刻お見舞いに伺うべきですが、風邪の身で叶わず失礼致しますが、面会可能な状態になりましたら是非お知らせ頂きたく、お願いします。

予測不可能なこの度は、アクシデントです。一刻も早い回復を祈るや切です。

くれぐれもお大事に。
母国日本を長く離れて、日本国に多大な貢献を為されたお父さんをくれぐれもお大事に。

嗜好のお酒を楽しみ、子供の成長、成果を楽しめる日、旧交を楽しめるの一日でも早いことを祈念しています。合わせて御心労のご母堂様をお大事に。

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■2011/11/17 12:10

二輪車を生業にする者として残念でなりません。
二輪車ユーザーは自らを交通弱者と考えがちですが、
時として大きな危害を加える乗り物であることを十分認識してもらいたいものです。
お父上の1日も早い回復を願います。

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■2011/11/17 17:35
今日、自宅に帰りメールを見ました。
今後の経過が 心配です。一日も早いご回復をお祈り致します。お見舞いにすぐ行けませんが、「ゆっくり治して下さい」とお伝え下さい。   

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■2011/11/17 18:43

*坂本さんのお父様の回復力の早さは
 今までの健康に気を使った生活の成果でしょうか。
 無事で何よりです。

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■2011/11/17 22:28
* 12/10、重太郎さんとスペイン式に「サルー!」と乾杯ができるといいな、と思いました。
 応援しています。

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■2011/11/17 23:18
坂本史郎様
 今帰宅して、PCを開いたら、御尊父の事故に遭われた由、驚いてお見舞いメール
を送らせて頂きます。
 手術の結果は、成功されたことと思いますが、突然の事故でさぞ驚かれたことで
しょう。
 早期の手術で、大事に至らず、後遺症も残らないと思いますが、御母堂はじめ皆様
のご心配はさぞかしと、心からお見舞い申し上げます。

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■Facebookより
努力家のお父様がこんな理不尽な理由で事故にあわれるとは本当にやるせない思いだと思います。

さぞご心配だと思いますが、坂本さんの、詳細な、事故に関しての冷静な分析をされている日記に驚き(私でしたらずっと動揺してしまい、書くことができないと思います)自分も車を運転しますが、ドライバーの立場としても、歩行者の立場としてもとても考えさせられました。このようなケースでは歩行者は本当に無力ですね。

私は、この夏に左手の人差し指を骨折して一ヶ月固定してたのですが、固定をはずして3ヶ月近くなるのですが今だに100%の動きに戻ってません。動かさない筋肉&関節がこんなにすぐ固まってしまうものだというのを今身をもって感じてます。

お父様入院生活たいへんだと思いますが、お怪我のない部分に関しては、指の曲げ伸ばしや関節を動かしたりマッサージをすることで、退院後の治りがかなり違うと思います。(こんな事はお医者さまから言われて百も承知だと思いますが)付き添われる方の毎日の努力になってしまうのでたいへんだと思いますが…。

一日も早くお父様が元の生活に戻られますように
心からお祈りしております。

坂本さんもたいへんだと思いますが、どうぞご自分のお体にも
充分にご留意くださいませ。

ご返事ご無用です。

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■Twitterより
なんてこと!憤。“@sakamos: 父が瀕死の重体(2)緊急手術と事故の詳細 【ブログ更新】 昨日の父が瀕死の重体(1)住宅街での雑な営業バイク運転に跳ねられた に続けます。

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■Twitterより
@sakamos ブログ読みました。1日も早い回復を祈っています。

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■Twitterより
取り急ぎアメリカよりお見舞い申し上げます・・

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