ヴィジュアル、サウンド、テキスト、コードの間を彷徨いながら、感じたこと考えたことを綴ります。

過去の常識が通用しない時代。年寄りが、年寄りに、ひとこと。

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異常気象には、異常気象に対応したなりの生活を、と思う。
自然は人間に合わせてくれたりはしない。人間が自然に合わせるしかないやん。

異常気象が始まりかけていることは、1970年代には、多少なりとも科学に関心のある人のあいだでは、既に知られていた。当時から、氷河期が関係する「らしい」と言う説はあった。太陽と地球の間の距離(公転軌道)の影響がある「かもしれない」こと、太陽の黒点が関わっていることも、分かる人には分かっていた。
にもかかわらず、世界中で、維持管理と廃棄の工程は無視して、生産と販売工程のみを優先、モノは増えたが排出される物資も増えた。環境破壊が、異常気象に拍車をかけることになった。

地球まるごと変わりつつあるうえに、この国の町並みも変わった。
昔とは、昭和の時代とは、環境は、明らかに違う。

昭和の時代は、

低層木造家屋が多く、コンクリートの谷間は少なかった。> 風通しが良かった。

道はアスファルトに覆われておらず、黒土だった。> アルファルトと土では、ピーク時の温度差は10℃以上になる。(「アスファルト 土 気温」でbingれば、サーモグラフィー比較などの情報も得られる)

道端には雑草が生えていた。> 雑草があると、土だけよりも、さらに温度は下がる。

道を歩いたときの、靴底の温度、身体を包む熱は、昔とは違う。

今年は、梅雨明けが早かった。そのぶん学校の夏休みを前倒しにした方がいいくらいに。夏休みなら、エアコンのついた家にいてもいいし、図書館など公共の場で涼むこともできるし、気兼ねなくスポーツドリンクも飲める。そんな日に登校しなきゃいけない社会システム......社会人には在宅勤務を推奨する時代に?
遠隔教育 + Holo使い在宅MR教室、はよ!

それだけではない。
子どもにとって、治安は悪くなっている。にもかかわらず、今の方が、カバンの中身は重そうだ。この暑い中、小学生が重いランドセル背負って登下校とか。誘拐犯に目をつけられても、暑さでふらふらしてて、カバンが重かったら、全速力で逃げられないだろうに。
デジタル化してる時代に、アナログのものが嵩張るとか......昔より軽くする方法はないのだろうか?

スマホを持たせるかどうか、LINEやゲームをどこまで許可するか、親が送迎するかどうか、虐待に第三者がどこまで踏み込むか。
プライバシーを保護する範囲。別世帯の親族にどこまで干渉するか。衛生観念だって昔とは違う。
乳幼児の食事をどうするか、学校給食をどうするか。昔は知られていなかったアレルギーや乳糖不耐症もある。
こうした、さまざまな問題について、過去の常識が通用するはずもない。住む世界が激変しているのだから。

もっとも、「従来」のままでよかったはずのことが、変わってしまっている感も、しないではない。

「永平寺の精進料理 七六〇年受け継がれた健康の智慧を家庭でいただく」(大本山永平寺:監修、高梨 尚之著、学習研究社) という本の、「(1)760年受け継がれた味」の冒頭に、次のような一文がある。

<引用> 梅湯(ばいとう)
禅家では、遠方より到着した来客に対し、まずは梅湯がもてなされる。種を取り除いた梅干を割箸の先にはさみ、湯に蜂蜜(古来は氷砂糖)を溶いた蜜湯とともに供する。まだ砂糖や蜂蜜が貴重な薬として扱われた時代から続く、旅の疲れを癒すための心遣いである。 </引用ここまで>

古来から、塩分のある梅干し + 糖分のある氷砂糖や蜂蜜 + 水分という、経口補水液的なものはあったわけだ。
従来のままならば、この季節、学校に持っていくデフォルトの飲み物は、お茶や水ではなく、経口補水液的な飲料のはず。変える必要のないものを、変えてしまっているような気がしないでもない。

今と昔の、どちらかがすべて良くて、どちらかがすべて悪い、というオールオアナッシングではなく、変えるべきことと、変えてはならないことを、見極めなければならない。

なのに、年寄りって、変えてはいけないものを変えて、変えるべきものを据え置きたがりがち。わたしも、年齢は、年寄りなので、年寄りが年寄りに何言ってんだ、ということになるんだけども。
想像力の問題ではない。想像力のもとになる情報の不足の問題なのだろうと思う。
仕事以外の、専門外の情報は、自分で能動的に取りに行かなくちゃ、誰も教えてくれたりはしない。
経験は生かすべきだが、価値観を押し付けたら、悲劇が増えるだけ。変わった環境に合わせた、教育と仕事と生活のあり方を模索していかなくちゃいけない。

暑さ、だけではない。
カメムシの多い年は、大雪になるという。昨年は、そうだった。
ここ数日、わたしの自宅にも、事務所にも、カメムシが何匹か飛来している。例年より、早い。今年も、厳寒になるとしたら、今から、対策を。

以上、年寄りの、年寄りに対する、冷や水でした。

なお、熱中症対策に、スポーツドリンクの苦手な人は、梅干しを1粒つまんで麦茶、というのもアリです。

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