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ヴィジュアル、サウンド、テキスト、コードの間を彷徨いながら、感じたこと考えたことを綴ります。

アニメの国策会社は既にあるものと勘違いしていた私。

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佐々木氏のブログを拝見していて、ふと思い出し。

Webサイトや新聞をパラパラ見ていると、小さな記事が、妙に「ひっかかる」ことがありませんか。
私は、Webサイトなら即お気に入りに登録し(なんでも登録するので、後でワケがわからなくなります)、新聞なら切り抜きます。
昔のスクラップブックに、次のような"内容の"切り抜きが残っていました。

Asahi Evening News、Asahi Weekly、1996年7月

MIT アニメクラブ

(全文ではなく、エッセンスの意訳です)
日本のアニメーション、またはアニメともいう、は、ここ数年間でずいぶん普及してきています。
アニメは、その昔の浮世絵のように、日本が海外輸出できるアートのひとつです。
海外のコミックやアニメを検索していたイラストレーターのパルコ キノシタ氏は、MITアニメクラブ(日本のアニメをMITのコミュで紹介する非営利の学生組織)のWebサイトを見つけました。「MITの学生といえば米国社会ではエリート、その彼らが日本のアニメに関心を持っているのです。Webサイトには、短文レビューや、画像、ビデオなど、いろいろな情報がありますよ。彼らがほんとうに、アニメを評価していることが分かります」
キノシタ氏は、このクラブのメンバーが、アニメキャラを使って仕立てたオリジナルの作品やハイレベルな絵を公開しているのに、おおーっと思ったとか。「将来的には、アニメが拡がり、国を超えた交流が深まるといいですね」

記事内に書かれているMIT アニメクラブのURIを入力してみたら、なんと、デッドリンクではありませんでした。

1996年といえば、日本では、アクセスポイントが拡大し始めた年です。このころ、私は仕事で地域ポータルやメカトロニクス系のWebサイトを手がけ、相方はActive Xを使った趣味のサイトを制作していました。我々が契約していたプロバイダのサーバーは、Windows NT。
インターネットの未来が、明るく開けて見えていました。

そのような時代に、上記の記事。なにしろMIT、しかもWebサイトでのコンテンツ発信です。
すぐにでも、日本は、国をあげての文化的発信をすべきと思われる内容です。

それから、15年。
海外で高い評価を得ているアニメもあるでしょうし、報道されるコスプレイヤーの写真には驚くばかりですし、さいきんでは、ミクさんも頑張っていますよね。
アニメの国策会社は既にあって、我が国は既に大きな利益を得ている......???ものと、思っていました(あれれ、恥ずかしい勘違い)。

私自身は、ガンダム世代より上の年齢ですし、父が元祖アニメヲタクのような人だったので(エンジニアって、アニメ好きなんですかね)、子供のころからダシにされ、毎年、東映まんがまつりに連れて行かれた反動で(私は映画館が苦手)、アニメ事情には疎かったりします。トトロは好きで、事務所のあちこちに大きいのや小さいのがいますし、ミクさんには、がんばってほしいと思っているけれど。

ガンダム世代以下の人たちには、売り込み方について、いろいろなアイデアを持っているでしょう。国がアイデアを吸い上げられるといいですね。

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