食料の7割を輸入し、その3割を廃棄する不思議な国。日本で僕たちができること
先週金曜日は、組織を超えて、世の中を良くしたい同志が集まる「ソーシャルシフト」の会合だった。ソーシャルメディアを通じて知り合った彼ら、彼女らは、まさに青雲の志を持つ若者たちだ。そして、ビジネス一筋で歩んできた僕に、忘れかけていた大切なコトを教えてくれる先生たちでもある。
関連記事 (Action in the looop) でもふれたが、日本は食料の7割を輸入に頼りながら、その3割を廃棄する不思議な国だ。そしてその廃棄率は米国を上回り、それは途上国約5000万人が生活できる量にあたるという。(参照記事: ネットワーク地球村より)
「ソーシャルシフト」の懇親会を通じて、みんなにこのことを伝え、あらためて食べモノを残さない大切さを共有し、食べられる以上の注文をしない、出されたものはきちんと食べることを約束しあった。
例えば、20人の懇親会があり、それぞれが別の機会で月に20人と会食するとしよう。もし熱い言葉でこのことを全員に語り、共感してもらえれば、1ヶ月で4百人、2ヶ月で8千人、3ヶ月で16万人、4ヶ月で320万人、5ヶ月で64百万人、半年で12.8億人に伝わることになる。
これをありえない話とハナからバカにするか、本気でそうすれば地球の食糧問題、飢餓問題を速やかに解決できると考えるか。会食の時に、食べものの大切さを10分間だけ熱く語り、共感の輪を広げる。それだけで、人類は、地球は、とても良い方向にシフトしていくだろう。
僕たち一人ひとりが本気になれば、国家や国連がいかに取り組んでも解決の見通しがたっていない、地球規模の困難な問題をも解決することができるはずだ。ソーシャルメディアの時代、生活者は世界規模でつながりはじめ、そのパワーは格段にアップしている。
国家や国連に責任を委ねるのではなく、僕たち自身が身の回りのできることから行動を起こす。そんなことができる時代、いや、しなければならいない時代になった気がする。
(この記事は、Action in the looop からの転載です)
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