インタラクティブ・マーケティング 2014年までの成長予測
米国大手調査会社フォレスター・リサーチの有料調査データ(US Interactive Marketing Forecast By Industry, 2009 To 2014) をサマリーした記事がSocial Media Todayに掲載されたのでポイントを要約したい。
テーマは米国インタラクティブ・マーケティング市場の成長予測だ。
まず全市場規模から見てみると,2009年256億ドルから,2014年には2.15倍の550億ドルへ,年平均16%の高い水準での成長推移が予測されている。
業種別に見ると,小売・卸売(Retail and wholesale trade)と金融(Fanancial services)が市場全体の約1/3を締めながらリードするのがわかる。
また最も高い年平均成長率が予測されているのは消費財(Comsumer Goods)で22%,続いて自動車(Automotive)とメディア&エンターテインメントが19%となっている。
なおその他事業(Others)の主たる内訳は,教育(Education),地域サービス(Local Services),政府(government),住宅改装サービス(Home Improvement Service)などだが,それらの合計は,全業種で最も高い消費財をも上回る年平均23%成長が見込まれている。
続いて,これらの業種がインタラクティブ・マーケティングにおいてどのような予算配分を予定しているかをまとめたのが下記のチャートだ。
検索エンジン広告に最も重点を置いているのは旅行業界(Travel and hospitality),バナー系に力点を置いているのは消費財(Consumer Goods)だ。またソーシャルメディアに投資意向が最も強いのも消費財であることが見て取れる。
されにインタラクティブ・マーケティングの分野別推移を見てみよう。年間平均34%,5年間で4.4倍と最大の成長性を示すのはソーシャルメディア分野だ。またそれに続くのはスマートフォンやそれに続くタブレットなどプラットフォーム市場拡大が見込まれるモバイル・マーケティングで年間27%となっている。
この記事の最後にも記されているが,今後のWEB三大潮流である,モバイル,リアルタイム,ソーシャルをしっかり押さておくことが,明日のマーケッターにとって大切なことと言えそうだ。
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