iPhoneアプリでGoogle音声認識が超凄い件 → スマートフォン標準入力は音声になる予感
本当に驚きました!
2009年12月7日にアナウンスされたGoogle音声認識(iPhone/Android)の精度です。
Googleからの発表についてはこちらの記事を。
Googleオフィシャルブログ: 音声でGoogle検索 (記事内にダウンロードの方法あり)
ITmedia記事: 携帯電話のセンサーとGoogleのクラウドが融合――「Google音声検索」
iPhoneアプリの画面では「音声検索は英語でのご利用になります」とありますが,日本語もバッチリです。
というか相当すごい精度です!
詳しくはこの動画にて。開発者自ら日本語で説明されてます。
例えば試してみて一発入力できたのは
「ITメディア」
「2009年12月7日」
「履歴事項全部証明書」
「馬喰町から新宿三丁目まで」
「西野カナ」
「菅原紗由里」
「すもももももももものうち」
「@コスメ」
「avril lavigne」(英語系はカタカナではなく英語表記になります)
一発では失敗したのは
「今日」 => 「京都」
「つかれたなぁ」 => 「スカルガンナー」
「756」 => 「156」
「無料からお金を生みだす新戦略」 => 「無料 交換 岐阜 寿司」
このアプリでは「菅原紗由里」などが一発変換されることなどから,検索頻度の高いワードの優先度を上げているようです。
それにしても今までの日本語音声認識とはレベルが全く異なり,実用性はかなり高いです。
しかも音楽をかけたりバックグラウンドがあっても問題ないようです。早口も大丈夫。
また機能としてはウェブ以外,地図・お店・乗換案内・通貨レートなども検索できます。
なお,昨日,英語音声認識でメールやテキストメモを入力する実用性の高いiPhoneアプリが出現しました。
(ただし日本AppStoreではダウンロードできないのが残念ですが)
アプリ名はDragon Dictation,米国音声認識市場で圧倒的なシェアを持つNuance社の無料アプリです。まだアナウンス直後にもかかわらず,iTunesで291人が評価を入力しており,かつ176人が五つ星をつけていることからも相当な完成度であることが予想されます。
Dragon Dictation サイト
・ Nuance Communications Dragon Dictation (2009/12/8)
Mashable 記事
・ iPhone App Offers Instant Speech-to-Text Transcription (2009/12/8)
Nuance社は日本語音声認識技術も持っており,このようなアプリが日本に登場し,実用的なレベルになるのも時間の問題でしょう。
iPhoneの最大の弱点といってよい日本語入力の問題がカバーされる可能性が高まりました。
音声は人間にとって最も自然でストレスの少ない情報伝達手段です。音声認識とタッチパネルを組み合わせることでキーボードが不要になるため,スマートフォンや携帯電話だけでなく,タブレット,電子ブック,電子ペーパー,デジタルサイネージなど,モバイル装置の形状や適用業務もかなり広まることが予想されます。
iPhoneを使っているけど,メール送信だけはどうも?という僕のようなユーザーは多いはず。
そんなストレスがまもなく解消されそうだという嬉しいニュースでした!
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