【速報】米国B2B企業のソーシャルメディア活用状況について
eMarketerより,米国B2B企業のソーシャルメディア活用に関する調査が記事になっていたのでご紹介。
・ B2B Marketers to Increase Social Spend (eMarketer 2009/11/25)
この記事はふたつのB2B向け調査報告から構成されている。
■ BtoB Magazine "2010 Outlook" より
ソーシャルメディアを現在マーケティングに活用している米国B2B企業は全体の54%。昨年同期より9%のアップ。日本企業と比較するとかなり高い数値だろう。使用目的についてみてみよう。
こちらの調査では複数回答OKでの数値だ。
先駆的な活動(thought leadership。なんと訳したらいいのでしょうか?)がトップで60%,リード(見込み客)獲得が49%,顧客の声のフィードバックが46%,広告が35%,マーケティング調査が29%となっている。
また2010年にオンラインマーケティングで積極的に活用したいと考えているメディアは次表の通り。
ソーシャルメディアは,Web,Eメール,検索に続いて第4位。60%のマーケッターが来年はさらに積極的に活用したいと回答した。
■ Visible Technologies & SiriusDecisions の調査より
続いてもうひとつのB2B向け調査を紹介しよう。
まず上記2目と同様のソーシャルメディア活用の目的から。
こちらは単一回答。トップは知名度の向上で25%。顧客リレーション強化が18%,アナリストやインフルエンサーとの関係強化が16%,プロダクト・マーケティングが15%と続いている。
なお,この調査の対象となった企業の33%は自社コミュニティを構築していた。また20%はポッドキャストを,18%はブログを活用していたが,Twitterはわずか14%だった。この比率はB2B特有のものと言えるだろう。
最後にソーシャルメディアのROI測定についての回答を。
やはり単一回答なのでもっとも重視しているROI指標があらわされている。
当然だが,Webトラフィックがトップで31%,見込み客獲得が20%,顧客ロイヤリティやリピート率が14%,ブランド知名度が13%,売上が12%という結果となった。
なお,回答企業のうち,自社で効果測定をしている企業が59%,代理店に依頼している企業が20%,残りの21%は現在特になにもしていないとの回答だった。
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