米国ネット広告に激震。ソーシャルメディアは絶好調。非ソーシャルは絶不調
先週の注目ニュースから特に目についた話題をひとつ。
米国 The Neilsen Company が発表した資料によると, Social Networking
Sites の広告収入が全業種にわたって大きく成長しているのに対し,他のネットメディアは地盤沈下したことがわかった。
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NIELSEN REPORTS 17 PERCENT OF TIME SPENT ON THE INTERNET IN
AUGUST - (2009/9/24)
この調査によると,ブログを含むSocial Networking Sites の広告収入は一年前と比較して219%となった。
またすべてのネット広告に占める割合で言うと,一年前の7%から15%に成長したとのこと。
その背景には,米国民がインターネットに費やす時間の17%は Social Networking Sites (Facebook, Myspace, Twitter ...) で占められており, この比率は一年前と比較して約3倍増していることが挙げられている。
業種別に見ると,特に,Entertainment 812%や Travel 364% など, Socialmediaに比較的親和性の高そうな業種が伸びているが,B2B 184%などは予想外の急成長だ。
なお,このブログの元ネタとなっている,Mashable記事では,Social Networking Sites が個人プロフィールや行動履歴などを広告に活用することが影響しているのではないかと推測しているが,それはどうだろうか?
■ STUDY:
Time Spent in Social Networking Has Tripled (Mashable
2009/9/25)
私見だが,Socialmediaの広告が,
他のネット媒体と比較して個人属性や行動ターゲティングをフル活用しているレベルにあるとは考えにくい。ただ
Faceobookにおけるアフィリエイト広告など,従来の広告単価の低さをカバーできる新しい手法がでてきたことで,
Socialmediaが本来持っていた媒体力が少しずつ発揮されてきたのではないか。
当プログの過去記事 「歴代最強のFacebookアプリ
「FarmVille」,超ヒットの秘密を探る」 (2009/9/10) から抜粋。
YahooやAdwords等における一般的なCPM(1000pageViewあたりの広告費)が600円程度であるのに対して,
mixi(PC版)や Facebookは50円程度だ。mixiアプリでは開発者ランクによって,
この広告収入を10-50円のレンジで還元するが,これではいかにアクセスを稼いでも儲かるレベルには達しない。では,
Facebookアプリはどのように稼いでいるのか?その答えが「アフィリエイト広告」である。 (続きはこちら)
効果がないと叩かれ続けた感もある Socialmedia広告だが,いよいよその本領が発揮される時も近づいているようだ。
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