驚異の3D映像を実体験! ~ 来年発売,3D Full HDホームシアター
7月17日,Panasonic『3D Full HD プラズマシアター』体験ブロガーイベントに出席してきました。
参加したブロガーは約40名,パナソニックが来年発売を予定されている3Dホームシアターの体験や,開発陣によるプレゼンテーションなど盛りだくさんで,大変充実した内容でした。
売り文句は,映画館の感動が家庭が楽しめるということだそうです。日本ではまだ数えるほど3Dシアターはありませんが,米国では大変な勢いで増加しています。理由は単純で映画館が「凄く儲かる」からです。3D化するだけで収益が3-4倍になるとのことで,全米36000スクリーンのうち,すでに2000スクリーンが3D対応されたとのこと。映画の単価は2,3ドルアップ程度ですから,単純に考えると集客力が3倍ぐらいなのでしょう。
ちなみに,昨年末の「日経トレンディ 2009年ヒット予測ランキング」でも第7位に「3D映画」が入っており,音声映画になった第1の革命,白黒からカラーになった第2の革命に続く第3の革命として注目されていました。大不況や韓国勢の台頭で明るい話題の少ない日本の家電業界にとっても,3Dホームシアターは久々の大型商材といえるでしょう。
出所:パナソニックのブルーレイ総合サイト より
さて,イベントで実体験した感想ですが,ちょっと言葉で伝えられないほどのインパクトでした。103インチ大型ディスプレイで,映画館と異なり直接光による3D映像ということもあり,ディズニーランドなどで見た3D映画より遥かにリアルで精緻だったのが驚きでした。今までの概念だった「飛び出す」感覚ではなく「奥行きのある」映像です。
中でも最も記憶に残っているのが北京オリンピックの映像(実は3D映像撮ってたんですね!)です。数百人の太鼓が一斉に打ち鳴らされる壮厳な開会式が目の前で展開され,サッカーの試合では選手の間近で芝に寝て見ているような錯覚におちいり,スキーでは奥から凄い勢いで滑り降りてくる選手の横で雪がとてもリアルに舞いました。まさに「その場にいるように錯覚する」感じです。
このリアルさは『3D Full HD』技術にあるようです。3D映像では左右切り替えて別の映像を見せる必要があるわけですが,この技術では画素数1920×1080のハイビジョン画像を毎秒60フレームで左右それぞれの画像を映す(つまり毎秒120フレームの倍速)で表示することに特長があります。
詳しい技術については,パナソニックのブルーレイ総合サイト へどうぞ。
参考まで,プレゼン内で紹介されていましたが,映像媒体の進化はほぼ5年おきのようです。VHSが100%となったのが1996年,VHSとDVDが約50%ずつになったのが2001年,DVDがほぼ100%になったのが2006年,そして予測ではDVDとBlu-Rayが50%ずつになるのが2011年のようです。完全ハイビジョン移行もともなって,2011年は映像新時代になりそうな予感。その時のソフトサイドの最たる進化が高画質3Dと言えるのかも知れません。
気になる3Dホームシアターの発売時期などについてはイベント内では紹介されませんでしたが,ITmedia記事 「3Dテレビ・Blu-rayを来年発売へ パナソニックとソニー」 にあるように,少なくとも先陣をきるパナソニックは2010年中に発売する計画のようです。
この体験をしてから,12月18日に公開予定とされているジェームス・キャメロン監督の世界初のフル実写版3D映画「アバター」が無性に見たくなってきました。
う~ん。早く見たい!
そういえば「三丁目の夕日」で,主人公の家にテレビが届き,力道山の試合をご近所さんが集まって観戦するというシーンがありましたが,3Dシアターを購入した家にはきっと子供が集まるだろうなぁと感じさせるほど,インパクトの強い体験でした。
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