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統計:「価格比較」や「レビュー」が消費者行動に強い影響

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Lightspeed Researchが新たに行った調査によると、アメリカとイギリスの消費者の違いがはっきりしていて面白い。アメリカの消費者はオンラインレビューを参考にする際に「プロや他の消費者のレビューよりも、家族や友人といった身近な意見を尊重している」。一方イギリスでは「家族や友人よりも、プロや他の消費者のレビューに信頼を置いている」という。

アメリカの方が身近な人の意見を信頼する理由は、アメリカがイギリスよりも移民国家として色が強く、他人よりも家族や友人を信頼する文化があるからだろう。マーケッターはこのような文化の違いを意識して、各国別に対策を打っていかなければならない。以下、調査結果のグラフと要点をみてほしい。

 

過去六ヶ月でやっったことがあるのは?(米国)
  • 62%が商品やサービスを検討する際にオンラインレビューを参考にし、49%がネット上で価格の比較を行っている
 

過去六ヶ月でやっったことがあるのは?(英国)


  • 61%が商品やサービスを検討する際にオンラインレビューを参考にし、75%がネット上で価格の比較を行っている


 

過去六ヶ月でやっったことがあるのは?(米国)


  • 62%が友人や家族、知り合いのレビューに信頼を置き、56%が他の消費者、50%がプロのレビュアーを信用している

  • 28%が企業ウェブサイト上のレビューを信用している


 

過去六ヶ月でやっったことがあるのは?(英国)


  • 64%が他の消費者、58%がプロのレビュアーに信頼を置き、51%が友人や家族、知り合いのレビューに信頼を置いている

  • 17%が企業ウェブサイト上のレビューを信用している


 

^ネガティブなレビューを何個見たら、その商品購入をを止める?(米国)


  • 62%がネガティブなレビューが3つ以上ある商品に対し、購入を躊躇する


 

まとめ


  1. 商品をネットでリサーチする際、オンラインレビューを参考にすることが主流で、それらの情報をとても重要視している

  2. 3つ以上のネガティブなレビューは、大多数の人にその商品の購入を躊躇させるのに十分である

  3. 企業サイト上のレビューは、信頼性に欠ける


以上は、一つのアンケート調査結果に過ぎないが、それでもなおとても興味深いものだ。現在当たり前となった「価格比較」や「レビュー」が消費者行動に強い影響をもたらしていることがわかる。日本のマーケッターは、このような消費者のネットでの購買プロセスを理解して、対策を打たなければいけない。

参考記事:The Power of Consumer Reviews: It’s a Cultural Thing – US vs UK [Data]


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