ソーシャルメディアマーケティング
海外の最新ソーシャルメディア活用事例の紹介や、実体験に基づいたマーケティングノウハウをお伝えします。

Practical Ecommerceが、Facebook上のストア(F-コマース)上位51店をリストアップしてブログ記事にした。ランキングの順位は売り上げではなく「いいね!」の数で決定しているが、これからF-コマースをやる上で非常に役に立つ情報なので、要点のみ紹介する。
トップFacebookストア(カテゴリー別)

- 上位10ストアのうち9ストアがミュージシャン
- 上位51ストアの62%がバンドとミュージシャン
- 12%がテレビ
- 8%がスポーツ
- 6%が映画
- 小売ブランドではヴィクトリアズ・シークレットとiTunesのみランクイン
- 製品ブランドではソニーのプレイステーションとMafia Warsのみランクイン
参考記事:Social Commerce Today
人気のカテゴリー
人気の「カテゴリー」については、大規模な消費者向けストアでも、大手の小売りストアでもなく、音楽とスポーツとエンターテインメント(映画、テレビ、ゲーム)だった。また、リストに上った小売りブランドはヴィクトリアズ・シークレットとiTunesだけだった。
これらのストアの多くがそれほど立派な店構えをしているわけではないが、コンテンツ(音楽とスポーツとエンターテインメントに関する販売権)を大量に保有しているのことが成功の秘訣だ。
日本でこれからF-コマースが増えていく中で、チャンスがあるのは、音楽とスポーツとエンターテインメントのカテゴリーで、これらの販売権を持っている芸能プロダクションや映画会社、テレビ局は、積極的に海外向けにF-コマースを展開すべきだ。逆にこれらと全く異なる分野だとFacebook上で販売するのは難しい。F-コマースを考えてる企業やブランドは、この辺を良く考えて、決断しなければいけない。
以下カテゴリーによる上位ストア |
エンターテインメント(映画、テレビ、ゲーム)ストア:
Jersey Shore~マカロニ野郎のニュージャージー・ライフ~
スポーツストア:
その他:
ジョージ・ロペス(コメディアン)
iTunes(プロダクト・サービス)
プレイステーション(プロダクト・サービス)
ヴィクトリアズ・シークレット(衣料品)
ジェフ・ダンハム(著名人)

Inside Facebookに、Facebook広告に関する調査結果が出ていた。この調査はスモールビジネスにとって、最大のSNSサイトMerchantCircleによって行われた。この調査は、5,000組のスモールビジネス(78%は従業員4人以下)を対象とした。
注目なのは「66%のスモールビジネスがFacebookをマーケティング目的で使用しているのに対し、そのうちのたった22%しかFacebook広告を使っていない」ことだ。
他にも多くの発見があったが、以下に大事なポイントだけまとめたい。
Facebook 広告に関して
- 66%のスモールビジネスがFacebookをマーケティングに活用
- 94%のスモールビジネスがFacebook広告を認知しているが、実際に使っているのは22%で、このうち65%がFacebook 広告を今後も使う予定
Facebook 広告の継続的な使用の理由で多かったものは、
① 使いやすさ- 66.5%
② 掲載中断可能な点 ‐64.8%
③ ターゲッティングの品質 -53.7%
④ 新規顧客開拓の機会 – 49.3%
Facebook 広告を今後は使わない理由で多かったものは、
① 新規顧客開拓に使えそうにない – 69%
② 費用が合わない ‐ 39%
③ 被クリック数が少ない ‐ 28.5%

クーポン共同購入について
- 9.4%のビジネスがクーポン共同購入をビジネスとして利用したことがあり、そのうち77%が再び利用する予定
- 52%のビジネスがGrouponやLivingSocial等のクーポンサイトよりも、Facebook DealsやGoogle Offersを選ぶ
- Facebookを好む他の理由として、利用者の多さ(26%)、ターゲティングのしやすさ(21%)などが高く、Googleでは、利用者の多さ(42%)、ネームバリュー(34%)がある
ロケーションベースのマーケティングについて
- 65.7%のビジネスがFacebookをプロモーションに利用
- Foursquareをマーケティングに活用しているビジネスはたった7%
まとめ
「Facebook広告を利用したことのある3社のうち2社は、再び利用する」などからわかるように、米国のビジネスではFacebookがマーケティングや広告の最大プラットフォームとなっている。
また、スモールビジネスの興味はロケーションベースマーケティングから、共同購入クーポンへ傾いている。それもGrouponなどではなく、FacebookやGoogleの共同購入クーポンが注目を浴びている。
日本もこれから一年以内に米国のような状況になるはずだ。

Social Commerce Todayによると、全国小売店連盟のShop.orgでは、2011年4月に行われたアメリカ国内のオンライン消費者1787名の成人を対象とした「ソーシャルコマース研究」の結果を発表した。その中でも特に注目すべき調査結果を紹介する。
注目すべき調査結果
- •42%のアメリカ国内成人はFacebook・twitter・ブログなどで小売店をチェックしている(一人の平均は6つの小売店)。チェックする理由としては、新商品(49%)、コンテストやイベントへの参加(39%)が大きかった。
- 56%のFacebookのユーザーがフェイスブックの投稿をクリックして小売店のウェブサイトにジャンプしたことがある。
- 28%のFacebookのユーザーはフェイスブックのリンクから何かを購入したことがある。
- 47%の消費者はモバイルからアンケートにアクセスしたことがある。
- 19%のアメリカ国内成人はグルーポンなどのグループ購入サイトから購入したことがあり、その内57%は100ドル以上使ったことがある。(82%という高い率の人がこのようなサイトのことを知っていた)
- 35%の消費者はフェイスブックから何かを購入すると答え、32%は可能ならばツイッターからも購入したいと答えた。
- たった16%のアメリカ国内成人がフォースクエアについて知っており、Yelpは10%、ゴワラは6%という結果になった。
まとめ
以上の調査結果からわかることは、Facebook上での販売、販売促進は効果的だということだ。モバイルユーザーはアンケートに答えるのは、そんなにためらってないのは意外な発見だった。ブランドや企業は積極的にカスタマーサポートに関するアンケートをモバイルに対応させて出すべきだろう。グループ購入サイトの普及率は思ったより高くないが、使ったことのある人の内半数以上が$100以上も使っているのは驚きだ。アメリカではそれなりに魅力的なクーポンが多いのだろう。

Facebookの「ファン限定表示タブ」は、ページの中身を見る前の訪問者に「いいね!」ボタンを押してもらう方法として、非常に大きな効果を発揮する。この機能を使うことで「ファン予備軍」を迎え入れ、Facebookページに参加するよう後押しできる。この「ファン限定表示タブ」の作成は、Facebookページをビジネスに使うなら絶対におすすめだ。
幸いにもInvolverからリリースされた、Static HTML for Pagesアプリ(無料)を使えば、初心者からプロまで、あらゆるレベルのカスタマーが簡単に「ファン限定表示タブ」を設置することができる。Involver Blogの記事を参考に、その手順を紹介したい。
1) InvolverのStatic HTMLをFacebookページにインストールする
まず、http://involver.com/applications/にアクセス。Static HTMLのコーナーがあるので、そこにある「Install」をクリックする。ドロップダウンリストからインストール先となるFacebookページを選ぶ。既にInvolverの無料版アプリを2つ以上インストールしている場合は、アカウントを有料版にアップデートするか、インストール済みのアプリケーションの1つをアンインストールする必要がある。
- 「Account Sign-up」に連絡先を記入する。アプリケーション設定を編集し、「Save Changes」ボタンをクリック。スクリーン上にチュートリアルが表示されますので、これを読み「Continue to Fan Page」をクリック。
- Facebookページ上にStatic HTMLアプリを表示させる。「Edit Page」をクリックし、左側に現れるリストから「Apps」を選ぶ。表示させたいStatic HTMLアプリの下にある「Edit Settings」をクリックし、「Add」を選ぶ。
- Facebookページの左側の列にStatic HTML for Pagesアプリが表示されているはず。もし表示されていない場合は、この列にある「More」ボタンをクリック。「Edit」をクリックすることで、Static HTML for Pagesアプリを上に移動させることがでる。
- タブの左上隅にある「Edit Tab Settings」リンクをクリックすれば、いつでもアプリケーション設定を変更することができる。
2) 「ファン限定表示タブ」ページをデザインする
「ファン限定表示タブ」ページのデザインを選ぶにあたって、いくつか考慮しなければならない点がある。デザインは520ピクセルの幅で、Facebookと互換性のあるフォーマットである必要がある。(.jpg .またはpdf または.png)
ブランドがファンに自社のFacebookページの「いいね!」ボタンを押してもらいたい時、よく用いられるのがこの「ファン限定表示タブ」。ファン以外の人たちは「いいね!」ボタンを押すまでページの中身を見ることができない。Static HTML for Pagesでは、単一画像からカスタマイズ可能なHTMLコードまでアップロードすることが可能。
このようなファンだけに内容を公開する機能は、たびたびファン獲得の方法として紹介されるが、あまり知名度のないブランドにとっては、かえってファンを失いかねない危険性を含んでいるので注意が必要。ブランドに対する十分な知識や「いいね!」ボタンを押してまで中を見たいという動機がない場合、Facebookページに入る前に引き返してしまう人が多い。
このような事態を最小限にとどめるため、見返りとして何らかのサービス(ディスカウントや無料ダウンロードやコンテンツへの独自アクセス)をユーザーに提供するのがおすすめ。この場合、その意図が視覚的にすぐ理解できるようにすることが重要。例えば「ファン限定表示タブ」の中に、矢印が描き、デザインから明らかに「いいね!」ボタンを要求しているようにするといい。
つまり、何を求められているかということを訪問者がきちんと理解できるようデザインすることが重要。「いいね!」ボタンだけでも十分だと思っている人も、こういったデザインの「ファン限定表示タブ」をアップロードして効果を確かめてほしいい。その際には、矢印が正しい方向に向いているか、何をしてもらいたいのかをはっきりと伝えているか、逆に露骨になりすぎていないか注意すること。
3) イメージをStatic HTMLアプリに反映させる
- 「Edit Tab Settings」ページにアクセスすると、「What do you want to display?」と尋ねるメッセージが表示されるので、「Custom Image」を選び、あなたが作ったデザインを画面に表示させデザインの確認。
- 「Syndication & Accessibility」で「Content Visibility」の下にある「Only Fans」を選び、その下にある「Display Custom Image to Non-Fans?」の下のボックスにチェックを入れる。
- Static HTMLがデフォルトランディングタブの設定になっているか確認する。この確認は「Manage Permissions」の「Edit Info」と「Edit Page」のどちらでも可能。「Default Landing Tab」の隣にあるドロップダウンメニューの中に「Static HTML for Pages」があればデフォルトランディングタブの設定になっている。

今回はTwitterを成功させるために必要な2つのことを簡潔に書きたい。この記事に対して意見があれば是非ネクスパスアカウント@nespasか筆者のアカウント@ryoma0421にコメントしていただきたい。
Twitterをビジネスで活用するためにやるべき2つのこと
1.ビジネスのゴールと目標を明確にする
ビジネスで達成したいものを決め、それを数字で評価できる具体的なアクションへと落とし込む。それができたら、次のステップは、そのアクションを起こすための目標を設定することだ。
目標はあなた自身がコントロール出来るものにするべき。オンライン上でのブランドの活動を導き、コミュニティーの反応をチェックするようなものにする。そして時間をかけてこれらのアクションを微調整しながら実行していくこと。
2.Tweetの内容をひねり出す
ビジネスに役立つツイッターコミュニティーを作りたいなら、フォローされる様な魅力的なコンテンツを出し、興味深いエンゲージメントをしなければいけない。フォロワーと興味を引くようなやりとりをすれば、フォローが増えてくるので、エンゲージメントをしっかりやること。
しつこくない範囲で、ビジネスの話題でもOK。例えば、ディスカウント&スペシャル商品、お役立ち情報、製品やサービスのお知らせなどをTweetする。とにかく皆の関心を集める内容にすること。
本当に情熱を持って語っているか、それとも単なるセールストークか、人々は直ぐに気づくので、できるだけ人間らしい言葉使いにすること。フランクすぎるのも良くないが、友達に話すような感じで、コミュニケーションできれば、親しみがわくので、もっとエンゲージメントできるようになる。
人々はあなたのアカウントを見つけたとき、まず、ツイッタープロフィール、Tweet内容を見て、どのぐらいビジネスの宣伝に力を入れているか、どれくらい他の話題を話しているか等を見る。だから、第一印象を良くするためプロフィールやTweet内容に気を配ることことは、かなり重要である。

日本でもモバイルコマースは増々勢いを増しており、特に20代の女性利用率は、半数を超えているとの調査結果もあるようだ。モバイルコマースの分野における投資やイノベーションは、多くの人の考えている以上に進んでいる。
今回はこのブログでも何度か取り上げてきたmashable.comに、アメリカにおけるモバイルコマースのトレンドの記事を参考にモバイルコマースのトレンドを紹介したい。
Mashableに提供された最新の調査結果は、アメリカに住む18歳から64歳までの801人を対象にして行われた。(この調査でいう“積極的に利用”は広い意味で使われ、モバイルの地図を使うといったことも含んでいる)。
そして、調査対象のうち、660人はスマートフォンを所持しており、残りの141人はフィーチャーフォンを持っており、さらに230人はタブレットも持っていた。以下がその調査結果の中でも重要なポイント:モバイルコマース5つのトレンドである。
1. モバイルコマースは増加する
- スマートフォンオーナーの47%、タブレットオーナーの56%は、モバイルデバイスでの買い物をこれからさらに増やしていくと答えている。
- スマートフォンオーナーとタブレットユーザーのほぼ半分が、モバイルデバイスを使った買い物には色々なメリットがあり、アプリやウェブサイトがさらに使いやすくなれば利用者はもっと増えるはずだと感じている。
2. デバイスによって支払方法が異なる
- スマートフォンユーザーの3分の1は、自分のモバイルデバイスを使って支払いをしているのに対し、フィーチャーフォンユーザーではその割合は10%以下になる。
3. バーチャルウォレットは人気上昇中
- スマートフォンユーザーの20%が自分のデバイスをバーチャルウォレットとして用いたことがある(おそらくそのうちの多くはStarbucks appを使ったと思われる)。さらに28%はこれから使ってみるつもりだと答えている。タブレットオーナーの4分の1は、店頭での支払いの際にタブレットをバーチャルウォレットとして使ったことがあり、39%はこれから使ってみたいと考えている。

- バーチャルウォレットについて反響が大きかった過去に私が書いた記事:Squareが新たな決済サービスを開始:店に名前を伝えるだけで支払い完了!
4. モバイルクーポンとバーコードはますます普及
- バーチャルウォレットは普及しつつあるとは言え、スマートフォンとタブレットのユーザーの多くは、これからのデバイスの使い道として、製品に関する情報収集(55%から57%)、モバイルクーポン(53%から54%)を挙げている。スマートフォンとタブレットのオーナーの半数近くが、製品に関する情報を得るためにバーコードをスキャンすることが増えたと答えている。ここ数年の間に、バーコードスキャンによるサービスの提供はメインストリームになる。
5. 最大の障壁はセキュリティとユーザーエクスペリエンス
- 多くの人が、プライバシーと資産に関するセキュリティ面の不安から、モバイルコマースの利用をためらったり、制限したりしているようだ。スマートフォンとタブレットのオーナーの60%以上が、自分のデバイス上でそういった情報をやり取りするのが安全ではないと感じている。このようなデータは、セキュリティに関する一層十分な情報提供の必要性を強調していると言える。
- スマートフォンユーザーの54%、タブレットユーザーの61%が、モバイルアプリもウェブサイトも非効率的で使い勝手が悪いと感じており、当然こういった手段での支払いを避けている。
まとめ
以上はアメリカでの調査だが、セキュリティへの不安や、使い勝手への不満が利用率の低下に直結する状況は日本でも同じ。使うデバイスによって利用状況が変わってくるというのも興味深い結果だ。アプリケーションやサービスの開発に際して参考になれば幸いだ。
また、バーコードの利用もこれからのトレンドとして、非常に興味深いサービスであり、バーコード発祥の地である日本でも、もっと面白くて、使ってみたくなるような情報を提供できるようになったら、一気に広がる可能性があるだろう。

ネット上で様々な新しい事業が始まっている今、自分も何か新しいことをやってみたいと思う方も多いだろう。thenextweb.comに企業に関する面白い記事が載せられていた。スタートアップにはソーシャルメディアの専門家が必要かと題する記事だ。述べられている原則は非常にシンプルだが、大事なことばかりだ。
顧客一人一人の満足を追求すべきこと、表面的な数字にとらわれずに実質的な利益に注目すること、信頼関係を何よりも大事にすることなど、当たり前だが忘れられがちなことだ。
時折、こういった記事をじっくり読んでみると、どんなビジネスにとっても参考になるに違いない。ソーシャルメディアの活用のみならず、事業を展開する際に大切な事を論じていて参考になるので、以下に大事なポイントだけ抜き出して紹介する。
--------------------------------------------------------------------

ソーシャルネットワークは、企業と人々の関わり方を全く変えてしまった。今や大衆は、メディアにとって単なる顧客ではなく、自分たちをプロデュースする存在である。もちろんこんな議論は、始めて耳にすることではなく、すでに頭に入っているだろうが、忘れてしまっていたり、それほど気に留めなかったりする方も多いのではないだろうか。
ここで論じるのは、なぜスタートアップがソーシャルメディアを利用すべきなのかという問題ではない。むしろ、ソーシャルメディアの専門家を雇うかどうかを考慮する前に、ソーシャルメディアを用いる明確な目的やアジェンダを定めておく重要性について考えてみたい。
まず何よりも、製品の質が最優先であることを忘れてはいけない。きらびやかなキャッチフレーズと華やかな広告で、質の低い製品をごまかして売り出しても、短期的な結果を得られるに過ぎない。
最近、Peter Shankman(上画像)が「私が‘ソーシャルメディア専門家’を雇わないのは何故か」と題する非常に興味深い記事を書いており、次の文章は大事な点を突いている。“いつの時代でも利益を生み出すのは、しっかりしたマーケティングと一流のサービスだ”
明確なアジェンダと目的が不可欠
最初に、アジェンダと目的という二つの語をどんな意味で用いるかをはっきりさせよう。アジェンダという語は「自分が作り出そうとしている最終的な結果」を指して用いる。さらに目的という語は「自社のサービスや製品を通してカスタマーに何を体験して欲しいのか」を指す。
Shankmanの意見では、スタートアップがソーシャルメディアを用いるなら、アジェンダは一つだけにし、このアジェンダを固守すべきである。そのアジェンダとはただ一つ「利益を上げること」である。
Twitterのフォロワー、Facebookの“いいね!”が増えれば確かに嬉しいが、最終的に利益を生み出さなければ何の意味もない。ユーザーとのエンゲージやコネクションは、あくまで途中経過に過ぎないことを忘れてはいけない。
目的について言えば「全てはカスタマーを満足させること」に尽きる。カスタマーと関係性を作るための努力は全て、製品を使ってみようという気にさせること、そして自社のブランド名を最初に思い浮かべてもらうためのものだ。
もしソーシャルメディアの専門家にアウトソースすることにしたら、(他社ではなく)自社のアジェンダと目的に全く一致した目標を持ってもらうことは何よりも重要である。
自社のソーシャルメディアにおけるプレゼンスを量る(フォロワー、「いいね!」、コメント、Kloutスコアなどの)KPIsを設定することもできるが、コンバージョンに結びつかない数字はかなり割り引いて評価すべきことも忘れてはいけない。
カスタマーとのリレーションシップを確立するのはだれか?
最終的な目標を考慮したとき、どんなソーシャルメディアを使うにしても覚えておくべきなのは、カスタマーとのリレーション(関係性)をつくり上げることだ。どうすれば製品を改善できるか、どうすればもっと良いサービスが出来るかを把握しておくべきであり、決してカスタマーを騙してはいけない。
ファンやフォロワーの数は簡単に増えたり減ったりするので、数の増減に過度にとらわれるよりも、一人一人を会社にとっての資産とみなす方が大切だ。数の増減のみに捕らわれていると、利益を上げ、カスタマーを満足させるという本来のアジェンダと目的を見失ってしまう。Shankmanは次のように述べている:
“カスタマーはあっという間にぞろぞろと逃げ出していく、彼らはそうできるからだ。過去においてどれほど忠節だったとしても、カスタマーはどこにでも行きたいところに行ってしまう。カスタマーに対して嘘をつけば、捕まり、別れを告げられる”
つまり、カスタマーを大事にすることは、彼らを取り戻すよりずっと簡単なのだ。ただし、他の様々な関係を築くのと同じように、カスタマーとの関係を築くには時間がかかる。様々な質問に答え、情報に富んだブログを開設し、こちらからも質問を投げかけることは、信頼を得るのに欠かせない。
現在のストラテジーは成果を挙げているだろうか?

アインシュタインは“愚かさ”を定義して、“同じことを何度も繰り返しながら、異なる結果を期待することだ”と述べた。ソーシャルメディア・ストラテジーについても同じことが言える。うまくいかない点があれば、その方法はやめて、新たな方法を試みるべきだろう。
例えば、ファンやフォロワーの数が増えているのに思ったような結果が出ていない場合、あちこちで紹介されている一般的なソーシャルメディア・ストラテジーにこだわらずに、別の方法を試してみるべきだ。
では、何らかのアクションを自動的に処理する事は可能だろうか。間違いなく可能だ。だがその際にも、カスタマーにとってはブランドの存在が現実の存在であり、ブランドは実在の人々とエンゲージしているということを忘れてはいけない。
ソーシャルメディア専門家を雇うだけの価値があるか
スタートアップが“ソーシャルメディアの専門家”を雇うべきかどうかは、そのスタートアップがどれほどしっかりしたプランを持っているかによる。もし、取りあえず勉強してみようというレベルで起業したのであれば、それほどうまく行くことは期待できないだろう。
Bufferを起こしたLeo Widrichは、彼のパートナーであるJoel Gascoigneが教えてくれたことを次のように記している。“問題を無視したり、誰か一人に任せっきりにしたりしてはいけない。チームのみんながユーザーと接点を持ち続け、自社の製品をどう見ているか、どのように前進しようとしているかを共有しているべきだ”。
ソーシャルメディアにおけるエンゲージメントには、多くの時間が必要だ。多くの人の注目を集めたいと思うなら特にそうだ。そのように多くの時間を費やすことは、ソーシャルメディアを活用するのに、必要不可欠なプロセスの一部だ。もし、製品の開発に忙しすぎると思うなら、まずはそれを優先し、ソーシャルメディアの活用は後にした方が良いだろう。
もしあなたが始めようとしている事業に、はっきりした役割、実行に移すための明確な計画、予算といった面で、明確なビジョンが無いのであれば、ソーシャルメディアの専門家を雇う必要はない。
まとめると、ソーシャルメディアの専門家を雇うこと自体は悪い考えではないが、多くの起業家にとっては、ソーシャルメディアの専門家を雇うことを含め、マーケティングにお金を掛けるよりも、完璧な製品を作り上げ、ユーザーに最高の使い勝手を経験してもらうために予算を注ぎ込む方が賢明だということだ。
Facebookでなにか投稿すれば、何件かのコメントは得られるかもしれない。しかしこれを質問形式にしたり、ファン投票やクイズの形式をとることで、ファンを巻き込めれば、より大きな波及効果が期待できる。これらはFacebookの新機能「Facebookクエスチョン」を使えば簡単に実行できる。これについてはネクスパスブログに書いた以下の記事を参照してほしい。
Facebookクエスチョンの活用事例-Victoria’s Secret Pink
例えば、テレビ番組Real Housewives of New JerseyのFacebookページでは、番組中で対立する2つの家族について「どちらの味方をしたいか」という質問を投げた時、1万5千もの回答を得ることができた。さらに、GLEEもこの手法を使い、毎週火曜日の放送時間前にファン投票を実地することで、番組に関する話題を盛り上げ、毎回何千人ものファンを巻き込んだ投票が行われている。
ファンを上手に巻き込めるページを作れたとしても、ファンを継続的にページへ呼び込むには別のアプローチが必要だ。例えば、限定コンテンツや無料コンテンツを配信するなどして、ファンが繰り返しページを訪れる動機付けをすること。ソーシャルメディアによって、消費者は「無料」を期待するようになっているので、惜しみなく、コンテンツ(音楽・動画・書籍など)を出しまくることが重要だ。
舞台裏を公開することは訪れてくれたファンを喜ばせるだけでなく、自らのブランドをコントロールするための良い方法でもある。ライブや撮影前に舞台裏のビデオを制作することも効果的だ。例えば、家で支度をしているところ、移動中化粧をしているところ、舞台で機材を調整しているところなど、個性を出しつつ舞台裏を公開する。
YouTube: Juliet Landau: Behind the Scenes "Action Hero" magazine shoot
CMEA Capitalの社長、サミート・ジェイン氏は、5年以内にFacebook上での取引額がAmazonを超えると予測している。これはつまり5年以内にF-コマースの総額が340億ドルを超えるという予測でもある。米国の芸能関係のFacebookページでは、ファンに対してチケットやグッズを販売することは、もはや当たり前になりつつある。特に、音楽配信をするミュージシャンにとって、Facebokの特徴であるバイラル性は非常にメリットがあるので、多くのアーティストが、F-コマースを展開している。ファンがプロモーターになってくれることは大きい。
参考記事:4 Facebook Marketing Tips for Entertainment Brands

マイクロソフトのSkype買収に関して、5月12日の記事で私は以下のように書いた。
- Facebookチャット内でビデオ通話(Skypeテクノロジー)が可能になる
- FacebookクレジットでSkype通話(Skype out)を購入可能になる
どうやら予測は正しかったようで、FacebookチャットでSkypeが利用できるようになるらしい。FacebookやSkypeから公式発表は出ていないが、業界と深くつながる、TechCrunchのMike Arringtonが伝えているので、ほぼ確実である。

1-800Flowers.comやVerizonを含む200以上の有名企業のソーシャルメディア周りを支えてきた、ソーシャルメディアエージェンシーLikeableのCEO デーブ・カーペンが、Mashableにてツイッターで成功しているブランドについて寄稿していたので、大事だと思う点だけ抜き出して紹介したい。
ツイッターで成功している企業から学ぶ9つの事
1. JetBlue

JetBlueは14人以上が同一のツイッターアカウントを管理している。 顧客をサポートしたり、問題について謝罪したり、特別割引などをシェアするなど、顧客とのコミュニケーションをはかっている。160万人以上のフォロワーがいるにも関わらず、JetBlueはきちんとツイッターのアカウントの裏にいる人間の人間味やキャラクターを維持している。
レッスン: 悪いと思ったら素直に、身近な人に使うような自然な言葉で“ごめんなさい”とはっきり言うこと。このようにブランドの裏にいる人間たちの人間味を表すことが、信頼へつながる。
2. Starbucks

150万人を超えるフォロワーを持つ世界的なブランドとしてのスターバックスは、自身の商品のツイートよりも、フォロワーを楽しませることを優先し、“今週末は素晴らしくなるはず!楽しんで!”や、“私たちは青が好きなの(写真とともに)”などとツイートしている。更に、アンケートやコンテストなどを開催し、たくさんの写真や動画を共有している。
レッスン: マルチメディアを活用して、ブランドの性格を確立させる。フォロワーが楽しめる内容のツイートを増やす。

Bergdorf Goodman (高級ファッションブランド)は、ニューヨークのファッションやスタイルに関連することを頻繁にツイートしている。自社ブランドに関連したニュースについてツイートするよりも、ノフォロワーが知りたいような情報を共有している点でとても感心できるのが特徴。商品の押し売り感がない点は、少しスターバックスと似ている。
レッスン: ツイッターは製品やサービスのことを話すためにあるのではない。自社のフォロワーが何を聞きたいのかを探し、その分野に絞ってツイートすること(これはブログを書くときも同じ)。
4. Delta

Deltaの“アシスト”アカウントは、“私たちは毎日24時間いつでも聞いています。”としている。聞くだけではなく、質問や文句がツイートされたら24時間いつでも、即答しているのだ。
レッスン: もし営業時間外にもお客さんが使用するようなサービスを提供しているのなら、お客様がヘルプを必要な時に助けられるような体制を組むこと。ただし24時間対応は必ずしも必要ない。

Dunkin' Donutsのツイッターは常に賑やかな状態。例えばトリビアや商品の出るクイズなどはノンストップでツイートされている。
レッスン: Dunkin' Donutsのように楽しいツイッターを作れる企業はそんなにいない。少しだけでも真似をして楽しく、無料の賞品をプレゼントしたり、質問をしたりすること。

ストレス社会との付き合い方
「思いやり経営」のススメ
テレワークが労働者のマインドを変える
求む、クックパッド男子
37歳の常識――我々は一生学び続ける