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「1週間で10,000倍」ネットの威力を垣間見た

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C2google  たった1週間で10,000倍。予想以上のスピードです。インフォテリアの主力製品「ASTERIA」も目の前であっさり抜かれてしまいました。ネットの威力を改めて垣間見た1週間でした。

 8月14日の発表から1週間、8月21日の段階でGoogleでの「c2talk」のヒット件数は、1,000,000件を超えました(8月23日0時現在1,290,000件)となっています。発表前には、50件も無かったヒット件数は、この1週間で10,000倍以上に増えたことになります。

C2google2  8月9日に日経産業新聞の記事が出たあとも、「c2talk」で検索しても何も情報が出てこないことが一部のブログで話題になったほどでした。そのため、製品発表による検索結果への影響を的確に測定できると考え、毎日Googleの検索でのヒット件数を取ってみました。その結果がこの表とグラフです。(注:Googleでいう「日本語のページ」で検索、検索時に右上に表示される件数、午後1時を中心として計測したが、日によって若干の前後がある。)

8/13 8/14 8/15 8/16 8/17 8/18 8/19 8/20 8/21
件数 37 325 3,210 15,200 53,100 148,000 387,000 854,000 1,220,000

 ちなみに、Googleでの計測はもともと意図していたことではなかったのですが、「c2talk」という造語だったことと、正式な製品名を一切公表しなかったこと、事前準備していたサイトをロボットにクロールされないようにしたこと(一部whoisで引かれてバレましたが(笑))などで割と正確(=Googleでの検索結果の大半がインフォテリアの「c2talk」のヒットであってノイズが極めて少ない)に測定することが可能になりました。

 それにしても、ネットでの情報の伝播速度のスピードが予想以上に速いということを実感しました。毎日検索結果の中身を見ていると、まず、ニュースの連鎖(再利用など)によるサイト数の増加があり、そしてその後にブログなどでの記載とその連鎖(アンテナなど)で増加していったようです。この現象を見るにつけ、ニュースの連鎖の速さにしろ、ブログの連鎖の速さにしろ、これらのデータがRSS配信されていることと無関係ではないように思います。Web 1.0とWeb 2.0の比較として情報の伝播スピードに直接的に言及した記事をまだ見たことはありませんが、HTML時代のWeb (1.0)と、XML時代のWeb (2.0)の情報伝播速度は既にケタ違いになっているのかもしれません。

 予想以上のスピードで増殖していく様子を見て、面白いと思う反面、怖いとも感じ、そして特に現時点では「期待」の連鎖でもあることから責任の重さも胸に来た1週間でした。

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