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もしも洞察力があったなら……。

人は必ず承認を得たいと望んでいる

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仕事は一人で抱え込むよりも、チームワークしてスケールをあげていくほうが、大きな力に展開しやすい。ちょうど野球みたいなもので、優れた選手が一人いれば試合に勝つことができるのは小学校の低学年の野球まで。シニアになればなるほど、チームワークしなければ善戦だっておぼつかないと感じる今日この頃。

変革を定着させる行動原理のマネジメント」を読んだ。

コーチングを学ぶときに、ベースとなる人間の行動原理を理解する基本書のひとつとして手渡されたもの。率直に感想を言わせてもらえれば、簡単で、わかりやすく、面白い。コーチングを学びたい、チームのパフォーマンスをもっと上げたい、仲間とのコミュニケーションに悩んでいる、などの方々は必読の書だろう。

皆さんは、同僚やパートナーや部下と接するときに、どのようにコミュニケーションを行っているだろうか。きっと様々なスタイルで、試行錯誤をしながら取り組んでいる人も多いだろう。コミュニケーションをする上で、相手の心の扉を開き、能動的な対話関係を築く上で、まず最初にしなければならないことは、「承認」というコミュニケーションではないかと、私は思う。

承認とは、なにか。

承認とは、その人の存在を認める、つまり「その人がそこにいるということに、私は気づいている、というメッセージを伝えること」なのです。

その承認には3つのタイプがあります。

1)存在承認
その人の存在自体を認める:挨拶する、会釈する、声をかける、名前を呼ぶ、誘う、任せる、頼りにする、目線を合わせる、呼ばれたら顔をそちらに向ける、うなずく、同意する、相談をする

2)行為承認
何かしら望ましい行動をしたときに承認すること
「よくやってるね」「成長したね」

3)結果承認
出た結果に対して承認をすること。

「変革を定着させる行動原理のマネジメント」170pより抜粋

相手を承認することで、コミュニケーションの門戸が開く。相手を承認することで、自らも承認されるのだと言い換えてもいいかもしれない。相手が挨拶しないことをとがめる前に、自らが挨拶をしてみよう。話をすること以上に、話を聞いてみよう。そして、上位職にある人こそ、こうしたことに取り組まなければならないのだと、肝に銘じたのだった。

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