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夏目房之介の「で?」

チョ・ヒョナ『縁の手紙』(マガジンハウス)

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チョ・ヒョナ『縁の手紙』(マガジンハウス)。書店で発見。韓国ウェブトゥーンで最高評価を受けた作品。縦スクロールの画面をオールカラーの左開き(日本と逆)の単行本用にコマ割りし直したようだが、まったく違和感はない。読みやすくウェルメイドな感動ファンタジー。すべての場所や人も「関心を持って認識した瞬間初めて自分の前に存在する」(P.135)という言葉が本作のファンタジーの水準を示している。現実からホンの少し浮遊したこの水準は、かえって現実の「いじめ」の切実さを感じさせる気もする。人物の名前が日本人なのは翻訳のせいか。こういう例は今後増えるだろう。
https://manga.line.me/product/periodic?id=Z0000379
https://magazineworld.jp/books/paper/3160/
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