オルタナティブ・ブログ > むささびの視線 >

鳥のように高いところからの俯瞰はできませんが、ITのことをちょっと違った視線から

OOWこぼれ話 今年はちょっと控えめな会場内バナー

»

 Oracle OpenWorldも残すところラリー・エリソン氏のキーノートを残すだけとなった。いまのところ発表は、クラウド関連じゃないかなぁと予測している。

 ところで、昨年はBeehiveというコラボレーションツールのキャラクターである、黄色いハチのバナーが、会場内のいたるところに掲示されていたが、今年はそういった表示も少なく、ちょっと控えめな感じだ。

 今年は、ブランディングやイメージ先行といった感じではなく、事例を紹介する写真を使ったバナーが目立つ。これ、かなりまじめな感じだ。各業種業態の実際の顧客の業務をイメージできる人物の様子の写真を使って、確実にOracleが顧客に指示されるていることをアピールしている。

 エンターテイメント性というか、ちょっと本業から離れたところでは、BMW Oracleのヨットが展示されたり、Team Oracleの飛行機の模型が展示会場にぶら下がっていたりするくらいか(ヨットの写真は天気が悪くてうまく撮れていません)。

 展示会場は、それなりに盛り上がりを見せている。そんな中でも、大きなブースを構えお客さんも大勢集まっていたのが、Salesforce.comのブースだ。今回同社は、Oracleを除けば会場内では最大規模の展示スペースを確保しているように見える。赤い色で埋め尽くされているOracleのデモグラウンドに囲まれて、Salesforce.comのひときわ鮮やかなスカイブルーが、展示会場に入ると目に飛び込んでくる。Salesforce.comのブースには、同社の青いイメージをあしらったMINIが数台並んでいる。この車、会場周辺の道路でも走っている姿にお目にかかることができる。

 来月には同じモスコーンセンターでSalesforce.comの年次カンファレンスであるDreamforceが開催される。一足お先に、会場の一部を青く染めているという感じだろうか。

 展示会場には、他にもOracleのライバル企業が出展している。たまたまかもしれないが、私が訪れた時にはなぜかMicrosoftのブースはがらんとしていた。かなり大きなブースだが、とくに展示物などは置かずに、誰か来て何か問い合わせがあれば答えますよというスタイルのようで、あまり積極的な展示という感じはない。Salesforce.comとは、かなり対照的な印象だ。

 Oracleのライバル企業ということであれば、SAPも出展している。こちらもちょっと地味目、私が訪れた時にはMicrosoftよりは人が集まっているように見えたけれど。

 Oracle自身のバナーで、ところどころで見かけるのが、IBMとのパフォーマンスの比較やIBMへの挑戦状ともとれるコンテストの告知のものだ。比較のほうは、TPC-Cのベンチマーク結果を出して、かなり強烈にアピールしている。日本ではちょっとここまで露骨なものは掲示しにくそうだ。

 全体的には、一時期に比べかなり控えめなバナーの掲示になっているように思う。これも経費削減なのか、はたまたエコを考えてのことなのかは分からない。いままでの派手なアピールの状況を知っている身としては、ちょっとおとなしいなぁと思う次第。もちろん、地球環境に考慮し、無駄なバナーは極力掲示しなかったのだよということであれば、それはそれで歓迎すべき事ではあるのだが。

 

Comment(0)