むささびの視線:ITmediaオルタナティブ・ブログ (RSS) むささびの視線

鳥のように高いところからの俯瞰はできませんが、ITのことをちょっと違った視線から

 先日SAPによるBOの買収について書いたが、今度はOracleがBEAを買収しようとしているとか。また1つ、有力なソフトウェアベンダーが飲み込まれるのだろうか。

 OracleがPeopleSoftの買収を終えた頃だっただろうか、次はBEAを買収するのではという噂が結構聞こえてきた。とはいえ、その後Oracleはどちらかといえばアプリケーション製品の穴を埋めるような、業界や業種に特化した企業や製品、あるいは技術的なものでもセキュリティ分野などのやはり穴の部分を埋めるような買収を続けていた。そういう意味ではBEAに対する興味はすでに失せていたのかと思っていた。
 BEAの買収の場合は、Oracle Fusion Middlewareと製品領域としては完全にバッティングする。製品の穴を埋めると言うよりは、顧客ベースの拡大の色合いが濃さそうだ。PeopleSoftのようなアプリケーション製品については継続的な製品の提供を保証したオラクルだが、仮にBEAの買収が成立した場合に彼らの製品をどのような扱いになるのだろうか。少なくともJavaで開発されたプログラムならば、WeblogicからFusion Middlewareへは容易に移行できるだろう。Oracleとして欲しいのは、BEA Tuexdoあたりだろうか。

 BEA側はまだ評価が低いということで、この買収提案に対抗するような雰囲気だが、PeopleSoftの時の周到なOracleを知っているので、勝算のない勝負をOracleが仕掛けているとはあまり思えない。誰か他の企業がこのゲームに参戦することを想像してみるが、あまりプレイヤーが思い浮かばない。SAPかなとも思うが、BOの買収だってまだこれからだ。

 結果が最終的にどうなるかはわからないが、BEAという存在はどこかに吸収されてしまうのではないだろうか。そうなるとユーザーのベンダー選択肢は1つ減ることになる。喜ぶべきことなのか、はたまた悲しむべきことなのか。Salesforce.comなんかがいうところの、旧タイプのソフトウェアベンダーの世界は、強いところだけが生き残るそんな世界になりそうだ。

kouta

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谷川 耕一

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有限会社タルク・アイティー 代表取締役社長、ブレインハーツ株式会社 会長

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