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フリーライドは擁護されない

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栗原さんの「海賊版ダウンロードは権利」という主張は、対価の支払いがないことを認めるものではありませんでした。池田信夫氏がコントロール権の代わりにキャッシュフロー権を確保するというのも対価の徴収方法に発想の転換を求めるというものです。EFF(Electronic Frontier Foundation)はフェアユースを阻害する DRM を問題視し、ファイル共有に関する提案を行っていますが、これは対価を支払わない海賊行為を推進するものではありません。(信じるかどうかはともかく)Winny 開発者の金子氏が考えていたという新たなビジネスモデルですら、コンテンツホルダーに対価が支払われるものです。

驚くべきことに、これらを曲解して著作物のフリーライド(対価が支払われないただ乗り)そのものが問題無いとみなすコメントも見かけました。著作物の利用の促進が重要だと主張する人は、その内容がフリーライドを正当化する理由として悪用されないように注意しましょう。

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