「やらせブログ」に効果はあるのか
栗原さんの「Flog(Fake Blog)について」で、やらせブログが取り上げられていますが、以前に舩津さんが書かれたエントリ「「GREE」と「はてな」のクチコミ広告」(+コメント)でも、こうした危険性が指摘されていますね。
さて、何かの商品情報を検索していると、アフィリエイト目的の商品紹介専門のブログに出くわすこともありますが、そもそも「やらせブログ」は効果があるんでしょうか。ほめすぎないといったブログの指導をしていたとしても、(所詮素人ライターでしょうし)そんなに簡単には消費者をだませないような気がします。
たとえば、あるエントリに商品が紹介されている場合、その商品を良いと思うという「意見」が書かれているのか、この商品が「速い」とか「軽い」といった「事実」が書かれているのかは判断しやすいでしょう(もっとも「どの商品に比べて」といった相対的要素がなければ意見の域を出ないかもしれませんが)。「意見」とは、そもそも信用する誰かが言うから聞く気になるのであって、通常探し出したいものは「事実」のほうです。まあ、「○○で??kg痩せました」というのは事実の描写ですが、信用するかどうかは・・・^_^;
続くエントリ「消費者の集合知のIQについて」では、
「広告とはうまく消費者をだませた者勝ち」
と書いてあるのですが、上記のように考えると、実はだまされているのは「口コミマーケティングは効果がありますよ」と吹き込まれている広告主なのではないかという気もします。
余談ですが、堀内さんのエントリ「キットカット(KitKat)の周到なマーケティング」も、広告主を明示しなかった口コミ・マーケティングの例になるのだと思いますが、これが問題視されないのは、結果(お守りとしての効果?)の有効性(というか無効性)がわかっているからでしょうかね。