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Flog(Fake Blog)について

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以前のエントリーで企業側のヤラセによる「CGMもどき」マーケティングの問題について書きました。これに関連して企業側がサクラを使って作ったBlogのことをFlog(fake blog)と呼ぶことを最近知りました(参照記事)。

この記事の事例では、米国を旅するカップルが行く先々のウォルマートで従業員の人々の暖かさに触れる(注: ウォルマートは、RVフレンドリー・キャンペーンということ駐車場で車で宿泊することを許可しているらしいです)旅行記ブログが、実は、同社のPR会社が資金を出して作った"flog"であり、しかもブログで公開されていた作者の身分もでたらめで実はPR会社の関係者だったことが明らかになり、大問題になったということです。

ブログ・マーケティングが効果的なケースもあると思いますが、透明性、すなわち、企業がスポンサーについているのならばそれを明示することが大前提だと思います(たとえば、竹熊健太郎氏の潔いエントリー参照)。

このFlog問題の根幹にあるものは何かといろいろ考えましたが、上の参照記事のまとめ部分があまりにも自分の言いたいこととドンピシャだったので引用します。

旧メディアとも言うべきテレビ、新聞、雑誌の報道や記事の影響力が落ちてしまった大きな理由として、「ユーザーが記事の裏にある“スポンサーのにおい”を嗅ぎ取り、発言の中立性に疑問を持つ」点を指摘する意見がある。一方、消費者がブログを新たなメディアとして評価する大きな理由は、ブログが自分たちにより近い立場と目線で「ヒモつきでない」発言をするからではないだろうか。このポイントを理解せずに、安易に「ブログ=旧メディアの代わり」という発想に飛びつく企業は、大やけどをする可能性をはらんでいる。

Comment(5)

コメント

同感です。先日テレビで、日本のある広告代理店が女子大生を大量に集めて彼女たちにクライアントの商品をばらまき、自分の顔と一緒に撮影して、ブログを書かせており、ブログの書き方指導もやっているという事例をやっていました(あまりほめすぎないようにとか)とても違和感を感じました。お若い社長さんが自身ありげに自社サービスの紹介をしていました。

それこそまさに上記のFlogに近いのではと感じました。

たとえば、mixiでは公認コミュニティと銘打ってもとから「宣伝」であることを伝え、その内容を楽しめる場ができています。たとえば、大塚製薬さんのファイブミニの公認コミュニティとか。宣伝だけど、楽しいCGMのような場になってほしいです。

ブロガーが何か商品の紹介をするなら、書く、書かないは商品の優劣で、本人が選択できるような形にしてもらいたいものです。

Carito

案の定炎上したようですね。
http://www.j-cast.com/2006/11/07003721.html
最近はブロガーに支払う「原稿料」も高額になっているようで。ブログのサービス提供ではなく、ブログの内容自体が商売になってきているということですね。そうなると、ブログが既存の広告代理店やメディアとどこが違うのか分からなくなってきました。

NHKの力を感じますね。私はもっと前にブログで商品を紹介してもらう商売の話をテレビで見た記憶があります(WBSかな?)。
もともと「口コミマーケティング」は、本当に口コミで商品を宣伝してもらうためのもので、女子高生や女子大生を使って化粧品などを宣伝する話をやはりテレビで見た記憶があります。
私も今回Flog(Fake Blog)という言葉を始めて知ったのですが、昨年のソニーのウオークマンの例を思い出しました。
http://d.hatena.ne.jp/gatonews/20051129/1133279819

この当たり日経BPの元記事のニュースソースがアメリカだけから書かれていることが分かりますね。

そういえば以前Cnetで、「ビジネスブログの立案から運用管理までを網羅したサービス」という記事を読みました。その中でひとつ腑に落ちなかったのが「企画やシナリオ設計」まで請け負うという箇所。ブログでシナリオってなんじゃい?と思った記憶があります。

栗原潔

こういうflogが一般化してしまうと、自分のブログ上である製品を純粋な気持ちで褒めてるのに「金もらって書いてるんだろう」とかの批判を受けるようになりそうでいやですね。

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