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[広報]小さな会社だからこそ記者会見をしたほうがいい理由

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ビーコミでは「スポット対応」ということで、一度だけの記者会見の準備・運営等の代行を積極的にサポートしています。パッケージとして提供しています。(前に書いたブログはこちら

企業が記者会見をしたほうがいい理由はこの4点。

  • 大手企業、有名企業でないならば、待っていても取材依頼は来ない。アクション(アウトバウンド広報)が必要
  • プレスリリースは多過ぎて埋もれやすい。一度記者に会って説明を聞いてもらい、こちらを知ってもらうとプレスリリース配信の効果も上がる(内容を理解してもらいやすい&読んでもらいやすい)
  • リソースの問題で広報活動を延期すると、発表のチャンスを失う(日本法人設立・新製品発表)
  • 取材に慣れていない場合、個別インタビューのほうが難しい。プレゼンを先に作って説明出来る説明会のほうが良い(慣れていない人が個別取材を日に数本入れて同じことを何度も話すのは大変ということもあります)

弊社への依頼で多いのは、外資系企業とスタートアップです。どちらも様々な事情で継続的に広報活動が行えないケースがあります(人的リソースの問題、PR代理店に依頼する予算確保の問題など)。かといって、日本オフィスの開設や、新製品の発表を記者に知らせるチャンスはそのときしかありません。社員を増やしてから、もっと予算が取れてから・・・などと考えると機会を逸してしまいます。記事が出ず、知ってもらえないままに営業活動をしなくてはなりません。

「うちは大手ではないから記者は集まりませんよ・・・。それは特別な会社がやることでしょう?」

などという会社もありますが、大手ではないからこそ、業界紙などに積極的に情報を届ける事が重要になるかと思います。超大手であれば、記者のほうから「取材をしたい」と言われる事も多く、インバウンドの取材がそれなりにあると思うのですが、これから知ってもらう企業にはインバウンドの取材は少ないため、説明会や会見などのアウトバウンドで取材機会を増やす活動が必須になるのです。

一度だけの記者説明会の利点はこんな感じです。

  • 業界紙、オンラインメディアの記者と直接話せる(記者の考えている事が少しわかった。待っているだけではダメだと理解出来た)
  • 一度の説明会で複数メディアに記事が掲載される
  • 一度やった事で自信がつく(自分たちには出来ないと最初から諦めてしまっていた)
  • なぜ他社の記事がたくさんメディアに出ていたのか理由がわかる。情報発信の必要性が体感出来る
  • 費用対効果が高い(芸能人を呼んだり、豪華な場所で実施しなければ、通常のものは、場所代を入れても、数十万円でおさまると思います)

そして何故それをビーコミがやるのかは以下の理由からです。

  • 単発だからこそ「隙間」に入れられる、お客様の傾向毎にマニュアル化できて、コストを抑えられる
  • お客様が良い結果を出すと喜んでもらえる上に、高い宣伝効果がある(ビーコミのことを紹介してくれる)

あるPR会社の方曰く、「一度のサポートのために、その会社の製品を覚え、その分野の記者を集めて名刺をわたしたら、損をしちゃいますよ!どうしてもリテーナー(月額定額の継続サービス)でないとうちは受けません」とのこと。確かにそういう会社もあるかもしれませんが、たった1回の支援でその会社が有名になると「どこに頼んだの?」と評判になり、新たなお客様を連れて来てくれるという利点があるのです。

単発での依頼だからこそ、他の継続契約のお客様の「隙間」にうまく組み込む事が出来、社内のPRコンサルのリソースもうまく配分出来ます。また「一度だけの依頼」の会社には多くの「共通の特徴」があることがわかり、また、それら企業は3つほどのパターン分けが可能で(それぞれ料金が変わります)、共通部分をマニュアル化することで、工数とお客様のお支払いする料金とを減らす事が出来ました。また、マニュアルを差し上げる事で、自力でその後継続出来るベンチャー企業様も増えて来ました。

そんな中、効果を持続させる為に守って欲しい事はこちら。

  • 一度で終わらせない。継続して記者に情報を発信する(そうしないと忘れられてしまう)

その後継続できないと単なる打ち上げ花火になってしまい、あっという間に消えていってしまうのです。(関連エントリー:せっかくの記事が「点」で終わっていませんか?新製品発表会が打ち上げ花火になっていませんか?

ニュース担当記者は今、一日に1000通ものプレスリリースをメールで受け取っていると言われています。このようなプレスリリースの増加には、安価でプレスリリースの送信が簡単に出来るワイヤーサービスの普及もあるでしょう(使い方によっては非常によいものです。弊社もハウスリスト(弊社で作成した記者の配信先リスト)も持っていますが、お客様の業種・業態によっては、プレスリリースの配信に一部利用させていただいています)。(関連エントリーはこちら:PR会社とプレスリリース配信代行サービスの選定はどうする?

記者が取材から戻ると大量のメールと、机の上のFAX。そんな中、人によっては日に数本の記事を書いています。このような状況ですと、会った事が無い記者にプレスリリースを送っても、読んでもらう事さえ至難の業です。一度発表会を行って面識があれば、記者にもその製品の予備知識もありますし、知っている人からのプレスリリースなので見てもらいやすくなります。

それから、一度発表会を実施し、半年後に何かのご案内を送っても、あまりに時間が経ってしまい、思い出してもらうのさえ至難の業になってしまいます。場合によっては記者が異動していることもあるでしょう。せっかく興味を持って頂いたのに「寝かせて」しまうと「タイミングを逸してしまう」のです。とはいえ、専任の広報担当が社内にいないと(小規模な組織では、マーケティングと兼務の方も多いです)、つい別の業務に時間を取られて「寝かせて」しまうことも。そうなりそうな場合は外部からの「ペースメーカー」が必要で、そういったご提案もしています。

もちろん「継続」といっても、ニュース性の低いネタを記者に頻繁に送りつけるのも単なる自己満足の域を超えて逆効果になってしまいます。(関連エントリーはこちら:オオカミ少年とネタのないプレスリリースは似ているかもしれない)バランスを考えて、継続の活動をしたいものです。

最後に記者発表会を行う場合のPR会社の選定ですが、以下が簡単なチェックリストになります。

  • 過去に似たような分野の発表会の経験があるかどうか。そしてその時の掲載結果はどうだったのか(その分野の記者と付き合いがあるかどうか。ただ、現在競合他社を担当しているPR会社は、同時に競合の仕事を受けられないので、別の所にお願いすることになりますが)
  • まだ知名度のない会社の記者会見のサポート経験があるかどうか、またその時の掲載結果はどうだったのか(知名度のある会社のサポートとまだ知名度のない会社のサポート方法は異なります)
  • 記者だけでなく、業界のインフルエンサーと接点があるか(業界のインフルエンサーに情報を伝えると記事やコラムなどで社名を取り上げてもらえたり、ソーシャルメディアで言及してもらえる可能性もあります)
  • サービス内容が自社の求めるものと合っているかどうか(社員が少ない場合、受付などもやってもらえるか、受付で集めた名刺ももらえるか。これは当たり前と思っていたのですが、PR会社によっては受付の名刺を公開せずに収集してしまうところもあるそうなので事前にチェックしたい所です。弊社も含め大多数のPR会社は原本もお渡ししています)
  • 担当者のスキルセットが自分が求めるものと合致しているか(契約後に新入社員が担当というケースは避けたいものです)

ビーコミでなくてもいいので、他社でもいいので、是非最初の一歩を踏み出してみて欲しいです(弊社にご連絡を頂いた場合、他社がふさわしい場合は他社のご紹介もしています。お気軽にご相談ください。フォームはこちら

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