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Tim O'Reillyをパクって"Cloud Computing by Example"の表を作ってみた

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Tim O'ReillyのWeb 2.0に関する有名な記事"What is Web 2.0"の中で、Web 2.0的なるものとWeb 1.0的なるものの具体例を表で対比することで、Web 2.0とは何かを明らかにするという手法が使われていました。DoubleClickがWeb 1.0的で、AdSenseがWeb 2.0的、AkamaiがWeb 1.0的でBitTorrentがWeb 2.0的というような例の表です。

本質的に境界線が不明確なWeb 2.0のような概念をクリアーにするためにはこのように具体例を列挙して("by example"方式で)説明するとわかりやすいと思われます。

ということでこの方法をパクって、クラウド・コンピューティングでも同じような表を作ってみました。

従来型コンピューティング的 クラウド・コンピューティング的
Software as a Deliverable Software as a Service
所有指向 利用指向
資産 経費
一括料金 従量制料金+広告モデル
Best in Class Good Enough + Speed
長期計画 "Fail Often, Fail Quick, Fail Cheap"
予測可能性 弾力性
トランザクション インタラクション
設計時統合 実行時統合
Web as a Channel Web as a Platform
密結合 疎結合
データ整合性 エラー忘却型
ACID Weak Transaction
バイナリ スクリプト
スケールアップ+スケールアウト スケールアウト

結構わかりやすいと思うのですがどうでしょうか?コメント、物言い等お待ちしております。

本日午後のグリッド協議会のワークショップではこの表を使って説明する予定です。

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