【正月小ネタシリーズ2】ソフトウェアの萌え擬人化について
FL Studio(旧称:FruityLoop)というDTMソフトがあります。私も昔ちょこっといじったことがありますけど、UIはちょっと独特なんですが、ループものの作成に適したなかなか高機能なソフトです。テクノ系のプロアーティストで使っている人もいるようです。
で、ここで知ったのですが、このソフトのチーフ・プログラマー(ハンドル名:golさん)が、FL Studioの開発者ブログで「初音ミクがうらやましいよー、FL StudioにもFL-chanというキャラクターが欲しいよー」と書き込んだところ、某日本人の人(ハンドル名:dearlizさん)が「オレが画像を提供してもいいよ」ということでキャラ絵(かなりうまい)を提供したそうです(dearlizさんのサイト)(初音ミクみたいに本キャラと、二頭身派生キャラがあったりします)
ということで、FL Studioの最新リリースには「機能追加」としてFL-chan壁紙がバンドルされました(FL-chanて言い方もすごいですね、FL-tanだったらもっとすごいですけど)。初音ミクの場合はミクのキャラクターが歌うという設定なわけですが、FL Studioの場合は別に歌うソフトではないただのシーケンサー+音源ソフトなのでキャラクター化する必然性はあんまりないと思いますけど、そんなことは関係なく、どうしても擬人化したかったのでしょうね。
しかし、まじめに考えてみるとソフトウェアの擬人化というのは、ソフトウェアを親しみやすくするという点で心理的な効果があるわけであり、Human-Centric Computingの実現という観点では十分検討に値するトピックだと思います。決して成功したとは言えませんがOfficeアシスタントなんかもそういう方向性だったと思います。冴子先生がもう少し萌えキャラだったら成功してたかもしれません。
余談1: こういう日本の萌え系好きな米国人技術者というとキャラクターが目に浮かびます。私が20年ほど前にMITに留学してた時も何人かいたからです。学内で「うる星やつら」の上映会なんかやってる人もいました。20年前でもそんな状況ですから、今いったらもっとすごい状況になっていると思います。院生のオフィスなんて萌えポスターだらけでしょう、きっと。
余談2: 私は一応相対音感はあるので、知ってる曲であれば楽器や楽譜を全く使わず直接シーケンサーに入力できます(ジャズのアドリブできる人であれば誰でもできることですけど)。すごいですねーと言われることもありますが、自分的には、dearlizさんのように頭の中に浮かんだキャラをすぐ絵にできる人の方が全然すごいです。また、ニコ動の「描いてみた」に出てくるような魅力的な絵をサクサク描いていける人こそ本当にすごいと思いますし、うらやましいです。