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なぜ私はJASRACと契約するに至ったか

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なんか、ミクsingsがITmedia本体で記事になってしまいました(書いたのは岡田記者?)まあいいですけどね。そのわりにコメントが延びないな(^_^;)

さて、何でわざわざJASRACと契約してまでこんなことをやっているかということなんですが、第一には、ミクを通じて世の中の人に知られざる名曲を知ってほしいという「教えて君」ならぬ「教えてあげたい君」的な気持ちがある一方で、さすがに知財を商売にしている以上、違法・脱法行為はできないからであります。

第二には、JASRACに対して漠然とした文句を言うだけではなく、実際に正規の手続きを取ってみて具体的問題があるところを問題にしようと思ったからであります。私は、別にJASRACの中の人とは全然関係ありませんし、代々木上原のJASRACの異常に豪華なオフィスビルとその隣にある謎の古賀政男記念館の前を通るたびに複雑な気持ちになってしまう者です。とは言っても、死ねカスラックと言っているだけでは何も始まらないでしょう。まずは「敵」を知れということです。

第三に、おやじバンドもいいけどおやじDTMもいいよ、という考えを広めたいというのもあります。おやじがバンドやると練習のスケジュール調整だけで大変ですが、DTMだと全部一人でできるのでその点はラクチンです(もちろん、バンドで仲間と一緒に演奏する楽しさはまた別ですけどね)。同好の士がどんどん出てくるとよいと思います。VOCALOIDの打ち込みは楽しいですぞ(ただし、奥さんが異常に気持ち悪がるという問題点あり)。

上の二番目の点については別途詳しく書こうと思いますが、かいつまんで言えば、金額的には何とか我慢できるが、手続きの煩雑さには我慢できんというところですね。たとえば、ストリーミングで配信していて、特定の曲だけダウンロードで提供したいとか歌詞を載せたいと思ったとします。そうすると、郵送で許諾をもらうというプロセスをまた繰り返さなければなりません。こっちは金を払う準備はできてる(どうせ、1曲100円くらいですし)のに、やる気が失せてしまいます。JASRAC的にも機会損失してますよね。

あと、非営利のネット配信だとJASRACの料金はそれほど高くないというのを知らない人が多いと思います(ジャズ喫茶に何百万請求とかそういう記事が目 立つからでしょうね)。仮に営利目的でネット配信をやっても、最低料金の月額5000円はちょっと痛いですが、それ以上になれば、売り上げの何パーセントという計算方式にな りますので、売り上げが全然上がらないのにJASRACの料金だけ取られて赤字ということにはなり得ません。(これはちょっと勘違いでした。どうもすみません、正確には以下のようになります。)広告料収益ベースのストリーミング配信で最低料金をクリアしていれば、広告料収入の3.5%という計算方式にな りますので、売り上げが全然上がらないのにJASRACの料金だけ取られて大赤字ということにはなり得ません。

ニコ動とかYouTubeとJASRACの契約も早く進んでほしいですし、たとえば、JASRACの許諾を代行するブログスペースとかSNSとかができてもよいと思います。そうなってくると、日本のネット音楽事情ももう少しましになるでしょう。著作隣接権者たるレコード会社もうかうかしてられなくなるかも。

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