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サンデージャポンのひこにゃん報道について

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TBSのサンデージャポンでひこにゃん騒動について「報道」していましたが、ひどいものでした。彦根市が勝手にもへろん氏の既存キャラの派生版を販売させて、著作権を侵害しているかのようなイメージの報道でした。このキャラクターが正式のコンペ(以前のエントリーでは公募と書きましたが、デザインは通常のコンペで、「ひこにゃん」という名前が公募だったようです)を通じて彦根市が契約したものである点、彦根市はキャラを(一定の条件の下に)市民に自由に使わせておりアコギに儲けを独占しているわけではない点、もへろん氏が営利目的でひこにゃん類似キャラの絵本を出している点などは完全無視です。

八代弁護士も、橋下弁護士も彦根市を批判していましたが、あの「報道」だけで判断すれば誰でもそう思うでしょう。まー、彦根市市長も、公務員の飲酒運転報告義務の撤廃、「バカ市長」記事で新潮社を告訴(その後、敗訴)等々、なんだかなーという行動が多いですが、今回の件とは関係ありません。

個人が行政を訴えて、しかも行政主が過去に問題行動が多いということであれば、何となく、個人の方に味方をしたくなるのは人情でしょう。私も、事件の詳細を知るまでは、なんとなく、彦根市=悪者、もへろん=いい者、という印象がありました。TBSは完全にその印象だけで「報道」していると思われます。八代弁護士も橋下弁護士もちゃんと詳細を知ったら意見が変わると思います。

まー、TBSの、しかもバラエティ番組にめくじら立ててもしょうがないですけどね。

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