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日経エレクトロニクスの中の人もPerfumeに夢中

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日経エレクトロニクスの公式ブログ(とは言っても記者コラムみたいなものですが)に「 著作権絡みの議論がなぜ腑に落ちないかをPerfumeとニコニコ動画から考えてみる」というエントリーがありました。

内容的には、Perfumeイイ!→PerfumeがブレークしたのはニコニコのMAD動画等のネットが契機→こういう新しい可能性をつぶしてはいけない、という流れで、著作権制度について

一言で言うと「グレーゾーンは積極的に残すべき」ということだ。「権利侵害を無くす」「利益をクリエーターに還元する」という原理原則にこだわりすぎて,結局,誰も得をしないような制度やしくみを追加するほど愚かなことはない。

というように結論づけています。私も含めて多くのブロガーの方が書いてきたお話だと思いますが、かなり影響力の大きい媒体の公式サイトでこういう意見が出たことに世間の流れの変化を感じます。

これから何十年か将来の著作権法の教科書では、日本の著作権制度の歴史について「わが国の著作権制度の転機となったのは2007年におけるPerfumeというアイドルグループであった」という記述が載るかもしれません(ナイナイ)。

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