ニコニコ動画の妙な臨場感について
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動画コンテンツを観ながらみんなでコメントを入れていくというWatch&Chatについては、このブログでもだいぶ前から何回か書いてます。多くの人が同じコンテンツを観て感動を共有するというスポーツバーのような雰囲気をバーチャルに提供するものと言えます。
しかし、ニコニコ動画の場合はよく考えてみると、場所だけはなく、時間軸もバーチャルです。盛り上がった場面にみんなで「一斉に」コメントを入れてる場合でも、実は、それは一斉でもなんでもなくて、1時間前のコメントだったり、1週間前のコメントだったりするわけです。しかし、ユーザーにとってはそんなことは全く気にならなくて、あたかもひとつの場所で同時に多くの人がコンテンツを観ているような妙な臨場感があります。
昔、訳した先進的ITに関する本で、グローバルなチームで会議をする時に、米国でやった会議の流れを記録して、翌朝、アジア圏でリプレイして、コメントを加えていくことで、タイム・ゾーンを意識しないコラボレーションができるみたいな話がありました。ニコニコの発想もこれに近いと思います。
この手のサービスはニコニコが始めてではないかもしれませんが(少なくとも、ほぼ同時期にmojiti.comというサービスが始まってます)、破壊的イノベーションと言ってもよいような気がします。
ところで、前にも書きましたが、ニコニコ動画のサイトには、以前は「特許申請中(ママ)」と書いてありましたが、最近は消えています。出願をやめたのか、大人の事情で秘密にしてあるのか興味あるところです。そもそも、ドワンゴはソフトウェア関連特許を結構多数出願している企業のひとつなのです。
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