【連載企画】合法的音楽配信サイトを作ってみる(3)
まず、この前書き忘れたことを書いておきます。JASRACはダウンロード配信とストリーム配信をどう切り分けているのかというお話しですが、JASRACのサイトにガイドラインが書いてあります。RealAudio等でエンコードしなければいけないのか(めんどくさい)と思っていましたが、通常のmp3でもダウンロード禁止の設定にしていればよいようです。まあ、ユーザーがしようと思えばダウンロードできてしまいますが(そういう意味では、Real Audioでやろうが何でやろうがユーザーがやろうと思えば録音はできてしまいます)。
mp3等で(疑似)ストリーミングする場合の注意として、以下のようなことが書いてあります。
条件
a. JASRACの監視システムのチェックを定期的に受けることを承認すること
b. この取扱いの制度を悪用しないことなお、JASRACは、本件の取扱いに今後より一層の実効性を持たせるため、キャッシュ・ファイルを容易に利用できない形式となるようプログラム変更を行うよう、各インターネット・ブラウザ・ソフト開発会社へ働きかけを行う。
さて、J-TAKTのユーザー登録ですがJASRACのサイトから行うことができます。ウィザード形式みたいな感じで登録をすることができ、「非商用の場合は自分がやってる会社へのリンクを張ってもダメ」、「非商用の場合は携帯着信音の配信はできない」等々のJASRACルールのチェックが行われます。
重要な点は、配信を行うサイトのURLを決めておかなければならない点と、配信対象の曲を少なくとも1曲決めておく必要があるということです(実際に使った曲は後で実績ベースで報告しますが、申し込み時にも仮で決めておかなければならないようです)。
さて、ウェブでの登録作業自体はサクサク進んで行きますが、実は、ウェブで登録が完結するわけではなく、途中で申込書をダウンロードして印刷し、捺印して郵送するという作業が必要になります(ウェブ登録の意味がない!)。
ウェブ登録が完了すると、ユーザーIDとパスワードが設定されます。PasD8752xi/iJKwd96というようなシステムが生成したユーザーID/パスワード(もちろん、これは例です)が表示されます。よくあるように、これでいったんログインして自分の好きなID/パスワードに変えろということかと思いましたが、そうではなく、ずっとこのID/パスワードを使えという仕組みのようです。ユーザー・アンフレンドリーにもほどがあります。
で、ID/パスワードが取れましたので、これから申込書を郵送することにします。JASRACから許諾番号というのが郵送されてきて、初めて配信が可能になります。それまでに数週間はかかるようです。なんか悠長だなー。まー、実際に配信開始できそうなのは早くても11月なので気長に待つことにします(初音ミクもまだ届かないですし)。
(ということで、この続きは早くても2週間後です)