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ゲラチェックについて

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池田信夫先生の最近のブログ・エントリー、中身の話(NTT解体論の話)はここでは議論しませんが、某週刊誌向けに書いた記事を記者に勝手に「校正」され、意味が通じない文章にされてしまったというのでちょっとびっくりしてしまいました(池田先生もかなりお怒りのようです)。

少なくとも私がお付き合いしているメディアでは、必ず最終ゲラを見せてもらってOK出してから発行というプロセスになっています。仮に「てにをは」のみを直す場合であっても、筆者に確認というのが基本だと思います。以前も書きましたが、データベース関係の記事を書いたときに、(技術専門家でない)編集者の人が「気を利かせて」、文中の「スキーマ」を全部「スキーム」に直してしまい、そのまま発行されそうになったこともありますので、最終ゲラ確認なしで発行というのは絶対やってほしくないプラクティスです(特に、印刷媒体の場合)。週刊誌だと時間がなくてやむを得ず編集者の判断で勝手に直したりしてしまうのでしょうか?

ところで、署名記事の場合は発行前にゲラチェックというのが大前提ですが、取材記事(著者は私でなく記者さん)だったりすると、発行前に記事チェックをさせてくれないメディアも結構あります。出版前の原稿に他者が手を入れるのは検閲につながり、「出版の自由」を侵害するということなのでしょう。その事情は十分理解できます。

ただ、少なくとも自分が言った部分が正しく引用されているかどうかはチェックしたいのが本音です。「HOGEHOGEは全体的には優れた製品だが、価格が高すぎる」と言ったのに、部分的に引用されて「栗原氏は『HOGEHOGEは高価すぎる』と語った」とされては困りますし、下手するとタイトルに「テックバイザーの栗原氏、HOGEHOGEの価格体系を酷評」なんて書かれてしまうことすらあり得るわけです。記者の人が書いた地の文や記事全体の論調に介入させろというわけではありませんので、できれば事前チェックは認めてもらいたいところです。

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