著作権料の支払いなしにビートルズの曲等をピアノで生演奏していた経営者に懲役刑(執行猶予付き)の判決という記事。
現行著作権法には、故意で著作権を侵害すると5年以下の懲役and/or500万以下の罰金と規定されてますので、もちろん法の運用としては間違っていません。しかし、感覚的にはこういうケースで執行猶予付きとはいえ懲役刑は厳しい感じがします。(この種の問題の背景として、(特に、零細事業者にとって)実演に対するJASRACの料金が高すぎるのではないかという議論もありますが、それはまた別途)。
今年の7月1日の著作権法改正により、罰則はさらに強化されて10年以下の懲役and/or 1000万円以下の罰金となります。他の犯罪の刑事罰と比べてもちょっと厳しすぎるのではないのかとの問題提起を壇弁護士がブログでされています。
たとえば、商業的規模でDVDやソフトウェアを複製して販売したりすれば、被害は甚大ですし、抑止力として刑事罰があるのは理解できます。しかし、(営利目的とはいえ)個人ベースでの演奏権の侵害で刑事罰というのは正直、違和感がぬぐえません。民事的に著作権使用料相当の売り上げ金を差し押さえるとかだったらまだわかりますが。
Special
- PR -| 磯島大 | 2007/01/24 15:46 |
|
刑罰の軽重についての感覚というのは、案外難しいですね。殺人事件や大きな被害が出た事故の過失についての報道などでは、軽すぎるのでは?と思うこともあったり。なんらかの指標があって設定されているものなんだろうとは思いますけれど。 | |
| Swind@立石智工 | 2007/01/25 07:50 |
|
これまで重罰化の動きは全く存じ上げませんでしたので、大変役立つ情報を頂くことができました。 社会的影響というよりも「個人(民-民)間の争い」の性格が極めて強い著作権(特に財産権)に関する著作権法違反については、刑事罰よりもADRを含めた民事解決手続を整備するほうが効果があるのではないかと、つい考えてしまいます。例えば、量刑は重くするにしても「親告罪」にするなどの工夫があっても良いのではないか・・・と思っています。 財産権的部分にばかり注目するのではなく、著作権法の本来の目的である「文化の発展に寄与する」という趣旨がもっと真剣に考えられても良いのではないかと私は感じます。 | |
| トラ | 2007/01/25 11:06 |
|
著作権使用料相当の売り上げ金を差し押さえるだけしかできないのであれば、とりあえず無許諾で演奏しておき、民事裁判で敗訴したときだけ、事後的に支払えばいいことになります。発見される可能性は100%ではありえませんので、経済的には、著作権侵害をしたほうが得ということになるでしょう。 | |
| nmaeda | 2007/01/25 11:36 |
|
敗訴した時だけ払えば良いといっても、実際の訴訟となると訴訟費用なども必要ですし、その仕事も失いかねないません。また、個人の演奏で他人の曲を使う程度であれば、かなりリスクが高いと思いますよ。 | |
| 寛良 | 2007/01/25 14:33 |
|
新聞ニュースを見て驚きました。カラオケとは違うぜ~っと…店主に味方したいです。いくら商業ベースの「バー」でのこととはいえ、庶民にとって息抜きのひとときが厳しくチェックされているとは…興ざめの話題でした。 | |
| 違和感 | 2007/01/26 18:30 |
|
法は法としても違和感があるのは、実際の著作権者(音楽ならば作詞・作曲・歌ってる人等)に渡る金額があまりに少ないことでしょう。 | |
| 栗原潔 | 2007/01/26 18:49 |
|
聞いた話なので真偽は定かではないのですが、米国と比べて日本で生演奏の店が少ないのは実演に対して徴収される著作権料が高いからだという説があります。どなたか確かなソースがあれば教えて下さいな。 | |
| 半日庵 | 2007/01/26 23:36 |
|
確かに著作権違反の罪、重すぎると感じますね。壇弁護士のブログで強制わいせつなどと同じと説明がありましたが、それはちょっとひどいと思います。 今回の懲役刑にしても業者が組織的にやった場合を想定しているように思うのですが、それを個人のしかも生演奏にあてはめるはどうも一般的な常識に合わない気がします。 本題とは関係ないのですが、なぜビートルズなんですかね。ジョンレノンの曲といわないのはなぜ。モーツアルトやショパンは作曲者で言うのに。 | |
| 日 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 |
| 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 13 | 14 |
| 15 | 16 | 17 | 18 | 19 | 20 | 21 |
| 22 | 23 | 24 | 25 | 26 | 27 | 28 |
| 29 | 30 | 31 |
オルタナティブ・ブログは、専門スタッフにより、企画・構成されています。入力頂いた内容は、アイティメディアの他、オルタナティブ・ブログ、及び本記事執筆会社に提供されます。

ストレス社会との付き合い方
「思いやり経営」のススメ
テレワークが労働者のマインドを変える
求む、クックパッド男子
37歳の常識――我々は一生学び続ける