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【雑談】Google Patentsとマイケルジャクソン特許について

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米国の特許情報をサーチできるGoogle Patentsサービスが始まってます。今までもUSPTO(米国特許商標庁)のサイトから特許情報の検索はできましたが、Google Patentsの方が微妙に見やすく、使いやすいという印象です。今後、他国の特許のサポートも行っていく予定だそうなので、次は、特許出願件数世界一の国である日本をターゲットにしてほしいものです。

さて、他のブログでもちょっと話題になってますが、このGoogle Patentsで、マイケルジャクソンご本人の発明である"Method and means for creating anti-gravity illusion"という特許が見られますので話のタネにどうぞ。最近だとセロなんかもやってますが、床に立ったまま身体がものすごく斜めになっていくマジックであります。まあ、要は靴底の溝が床から突き出た金具にひっかかるようになってるだけなんですが。これを最初に見たのはマイケルの"Smooth Criminal"のPVだったと思いますが、その時は身体を鍛えるとこういうこともできるようになるんだなーと思ってしまいました(アホダネー)が、やはりタネはあったわけです。(しかし、"Smooth Criminal"は1988年のリリースで、この特許は1992年の出願なので新規性を喪失しているのではないかと思いますが、よくわかりません)。明細書の中身をちゃんと読んだら、「ビデオでは身体をワイヤーで吊ってたが、それではステージで使えないのでこの靴を発明した」と書いてありました(ホントカニャー?)。

聞いた話によれば、米国ではマジック系の特許出願は結構あるらしいです。特許にしてしまうと内容が公開されてしまいますが、それよりも同業者に勝手にネタをやられてしまうリスクの方が大きいということでしょうか。デビッド・カッパーフィールドのイリュージョンなんかも特許になってるのがあるらしいですが、Google Patentsで"David Copperfield"で単純にサーチしただけでは出てきません。別の人が出願した特許をライセンス供与してもらってるということかもしれません。

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