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【雑談】60秒に1人タダについて

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よく、カメラ量販店で「100人に1人無料」キャンペーンなんていうのをやってます。レジでランダムに抽選して100回に1回の割合でその時の買い物が無料になるということです。期待値から言えば全品1パーセント引きというのと同じなんですが、明らかに「100人に1人無料」の方がありがたいですね(こういうののマーケティングの正式用語での呼び方があったと思いますが、ど忘れしてしまいました)。

単なる語感の問題ですが、確率的には同じでも「100回に1回無料」よりも「100人に1人無料」の方があたりそうな気がすると思います。「100回に1回無料」だと「自分はこの店で100回も買い物することはないなー」と思ってしまいますし、「100人に1人無料」だと「この店には今500人が買い物しててるとすると5人は当たるはずだ。自分がその5人のうちの1人かもしれない」と思ってしまうからでしょうか?

なんで、こんなことを書いたかと言いと、電車の中吊り広告でEdyの「60秒に1人タダ」キャンペーンというを見たからです。「60秒に1人」という言い方はちょっと気持ち悪いですが、60秒の中でランダムに選ばれる1秒間の時間枠にEdyで買い物をした人がタダになるのかと思っていました。要するに1/60の確率で当たる、期待値で言えば約1.7パーセント引きということで、結構良い条件だなーと思っていました。

しかし、規約をよくみるとそうではなかったです。全国のデータをまとめて60秒に1回の割合で当選者が選ばれると言うことです。要するに、1日=1440分なので、全国で1日に1440人の当たりが出るということで、確率としては1/60よりかなり低いですね。しかも、60秒ごとに抽選するわけではなく1日まとめて1440人を選ぶようなので、他の人がEdyで買い物をする可能性が低そうな未明とかに買い物をしてもあたりの確率が上がることはなさそうです(たぶん)をすると当選確率が上がるそうです。まあ、「一日1500人無料」よりも「60秒に1人無料」の方がマーケティング的な効果は明らかに高そうですけどね。

ところで全くの余談なんですが、自分は某カメラ量販店で「100人に1人無料」に当たったことがあります。しかし、その時買ったのは500円くらいのケーブルかなんかでした。その日は結構な金額の買い物をして一回レジ精算して、ケーブルを買い忘れたのに気がついてもう一回レジ精算したら、その時にあたったわけです。「さっきの時にあたってくれよー(T_T)」と。店員さんも苦笑してました。

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