昨日、サンのWeb 2.0イベントで話して来ました。最後のパネルで来場者からの質問コーナーがあり、「Amazonのような書籍販売サイトを考えているが、どうすれば成功できるか?」みたいな質問がありました。時間の関係で私は回答しませんでしたが、この場で正直に回答してしまうならば「99%無理」ということになるでしょう。
リアルの書店ビジネスならば、大規模書店に対抗するためには小規模書店は独自の品揃えで勝負することができます。たとえば、アート系の本の在庫を充実させる等です。要するに、大企業がヘッドにフォーカスしているのに対して、テールにフォーカスすることで勝負できるということです。
しかし、Web 2.0の世界では、大企業自身がヘッドだけではなく、テールにもフォーカスしていますので、この戦略は厳しいものがあります。ネット販売では本の在庫の物理的制約が少ないですから、品揃えを際限なく広げ、サーチやリコメンデーション・エンジンでマイナーな商品の情報を探し出すこともできます。いわばAmazonは大規模書店であるだけでなく、小規模専門店の集合体とも呼べるわけです。
SNSなどでも同じです。mixiなどのSNSは、ある意味ニッチなコミュニティサイトの集合体ですから、単にニッチにフォーカスしただけでmixiに対抗することはできません。
要するに、Web 2.0の世界で、小が大に勝つためには相当に斬新なアイデアが必要になるということです。しかも、魅力的なアイデアであればすぐ大手に真似されてしまいます。Web 2.0の世界で顧客のスイッチング・コストを高めるのは結構大変です。特許でも取れれば別ですが。(次回に続きます)
Special
- PR -| mohno | 2006/06/23 01:54 |
|
そもそも大企業が有利でないビジネスって、何でしょう。何かのブレークスルーで、大企業の存在価値がゆらぐことはあるかもしれませんが、大企業が存在しうる領域ならば、それは大きい方が有利だからこそではないでしょうか。 | |
| 日 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 |
| 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 13 | 14 |
| 15 | 16 | 17 | 18 | 19 | 20 | 21 |
| 22 | 23 | 24 | 25 | 26 | 27 | 28 |
| 29 | 30 | 31 |
オルタナティブ・ブログは、専門スタッフにより、企画・構成されています。入力頂いた内容は、アイティメディアの他、オルタナティブ・ブログ、及び本記事執筆会社に提供されます。

ストレス社会との付き合い方
「思いやり経営」のススメ
テレワークが労働者のマインドを変える
求む、クックパッド男子
37歳の常識――我々は一生学び続ける