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Web 2.0の商標登録出願について

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追加(07/01/22):スラドから来た方へ、このエントリーは9ヶ月前の記事です。最新情報はこちらをどうぞ。

メディアライブジャパン株式会社というところが、昨年の11月30日に「Web 2.0」を商標登録出願してますね(出願番号2005-112201)。指定役務はセミナー運営、マーケティング情報提供、広告関連等々結構多岐にわたっています。同社の親会社のCMPはO'Reillyと組んで米国でWeb 2.0 Conferenceを開催してますので、その関係でしょう。同じ日に「Web 2.0 Conference」も同じ指定役務で出願してますので、そのついでに「取れればラッキー」くらいのつもりで出願したのかもしれません。

「Web 2.0」という言葉はソフトウェアとかインターネット・テクノロジーの領域では普通名詞化してると思いますが、セミナー運営業では普通名詞ではないので、このまま登録されてしまう可能性もありますね。もちろん、仮に登録商標になったとしても普通に技術用語としてWeb 2.0という言葉を使うことが制限されるわけではないですし、メディアライブジャパン社にしても強硬に権利主張しても何のメリットもない(セミナー運営会社がITベンダーを敵に回して得することはなにもない)わけですが、ちょっと気になります。特に、イベント運営をビジネスにしてる会社はちょっと影響あるかもしれません。

ところで、ちょっと前に話題になったドコモが出願した「フルブラウザ」ですが、昨年の3月22日に出願(出願番号2005-24770)されて、まだ登録になってません。特許庁から拒絶理由通知が出て、ドコモサイドが上申書を出した段階になっているようです。拒絶理由は、普通名詞である、識別性がない、出所の誤認混同を招く等々いろいろ出てるようです。競合他社がかなりがんばって特許庁に情報提供をしたものと推定されます。おそらく登録商標となることはないと思いますが、さすがに、携帯電話の領域で「フルブラウザ」という商標を特定企業に独占させるのはちょっとまずい気がしますので妥当な線だと思います。

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