市場の独占と相互接続性について
昨日のエントリーにも書いたように、今後は会社のWebサイトをまじめにメンテしていきたいと思っています。そうなると様々な環境でのチェックが必要になってきます。XOOPSベースなので大丈夫とは思うのですが、htmlやCSSも一部いじっているため、念のためにとIEとFireFox環境ではチェックしています。
ここで、やはりMac OS環境(Safari)でもチェックしたいと思っているのですが、家にはMacがないのでどうしたものかと思っています。Boot CampによりIntel Mac上でWindows XPが稼働するようになりました。ということは、技術的にはIAマシン上でMac OS Xが動くわけですが、現実にはそれはできないようです。サポートしてるしてないの問題以前に、AppleはTPM(Trusted Protection Module)でハードウェア・プロテクトをかけて動かないようにしているようです。しょうがないので、Mac Miniでも買おうかとも思っていますが、自分でパーツ交換するのも苦労するようなハードを買うのも躊躇してしまいます(「選択の自由」がないテクノロジーはできるだけ使いたくないという個人の主義主張の問題なので、この点は人それぞれだと思います)。
もし、Microsoftが同様に、Windows XPをIntel Mac上で稼働させない仕組みにしてたら非難囂々でしょうね。まあ、理由は明らかで、WindowsはデスクトップOSで独占的な地位にあるので、それを乱用したからとみなされるからです。独占的な地位にあるかどうかで、同じことをやっても問題になるかならないかが変わるわけです。
そうなってくると、フランスで問題になっているITunesのDRMのオープン化みたいなお話も、結局独占による弊害があるかないかというところでしょう。市場を独占しつつ、かつ、クローズドという選択肢はベンダーにとっては最高ですが、産業全体からみるとあり得ないと思うわけです。そういう意味で言うと、iPodのハードの値段ってどこの店でもほとんど変わらないですよね。これってどうなのとも思ったりします。