脆すぎないか東証のシステム
昨日の仕事の最中にYahoo!のトップ画面を見ていたら、「東証」、「取引停止」という文字がちらっと見えたので、「あー、やっぱりライブドア取引停止なんだなー」と思っていたら、何と全銘柄取り引き停止だったということで、膝から崩れ落ちました。
約定が日に450万件を越えるとシステムがパンクするということで、敢えて停止したわけですが、これは計画外停止ということでシステム障害と同格ですね。メインフレームの超ハイエンドOLTPですと毎秒1000トランザクションくらいは処理できるので、1時間強で処理できるトランザクション量ですから、ちょっと東証システム容量に余裕がなさ過ぎという印象です。約定の処理は、銀行の預金オンライン処理やや飛行機の予約処理と比較して、より複雑なロジックがからむので大変だという話を聞いたことがありますが、それでも純然たるOLTPではなく、ディレイド・オンラインなのでシステム的には楽なはずです。
誰もが売り買いできないので平等ではという考え方もありますが、こういうことやっていると海外の投資家が日本から逃げますよね。私も下げ局面で(システムの都合で)売りができない市場はごめんです。海外の報道もライブドア云々の話よりも東証のシステム停止の扱いが大きいようです。
ちゃんと適切なシステム投資をしていれば防げる問題だったのではないでしょうか?IBMのメインフレームだと、こういう時用に、予備プロセッサをあらかじめ用意しておいて、必要に応じてオンラインにできる(課金はその時から発生する)仕組み(というか販売方法)を提供しているんですが。
ちなみに、世界的に証券取引のシステムはほとんどHPのNonStopサーバ(昔のタンデムコンピュータ)で実装されているようです。ほぼ唯一の例外が東証と大証だとか。オープン化しろなんて意見を言う人が出てくるかもしれませんが、こういう超ハイエンドのシステムはいずれにせよベンダー独自色が強い「枯れた」システムが必要なのは確かなようです。ちょっとまだUnixには荷が重い(WindowsやLinuxではお話にならない)領域です。