オルタナティブ・ブログ > 栗原潔のテクノロジー時評Ver2 >

知財、ユビキタス、企業コンピューティング関連ニュースに言いたい放題

熟読に値するオジーメモ

»

競合媒体の記事ですみませんが、MSのレイ・オジーCTOのメモについてのコラムを書きました。この原稿、結構難産でしたが、まだまだ掘り下げ不足だと反省しております。このテーマ、つまり、Web 2.0ムーブメントにより従来型のソフトウェア・ビジネスはどう変わっていくのかというテーマについては、もっともっとリサーチが必要だと思っています。

新年のエントリーにも書きましたが、このオジー・メモ、何回もの熟読に値する内容だと思っています。思えば、オープンソースソフトウェア(OSS)が企業コンピューティングの世界でも騒がれだした時、エリックレイモンドやリチャードストールマンはエンタープライズの世界から離れ過ぎだし、従来型の調査会社はまだまだ全然わかってないという状況の中で、自分のOSSのインパクト分析に一番参考になったのはマイクロソフトの社内メモ、通称、「ハロウィーンメモ」だったのでした。同じように、今のところは、Web 2.0のエンタープライズの世界でのインパクト分析に最も有用な資料がオジー・メモと言ってもよいかもしれません。

これらのメモは、もちろん一人で書いているわけではなくて、調査部隊や外部コンサルタントを使っているのだと思いますが、やはりマイクロソフトの競合分析能力はすごいと思います。聞いた話ですと、マイクロソフトの先進テクノロジー戦略部門は、外部の調査会社(G社等)から優秀な人材を積極的に採用しているようです。

これから先もどんどんマイクロソフトの鋭い社内メモが「流出」してほしいものだと思っています^_^;

Comment(0)