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オフショアリングからは逃れられない

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昨日の深夜になんとなくテレビをつけてたら、福本伸行先生の麻雀漫画「アカギ」のアニメをやっていてついつい見入ってしまいました。自分は、最近は漫画はほとんど読まず、アニメは全く観ないといってよいのですが、一時期の福本先生の作品は別で、カイジとかアカギを漫画喫茶で全巻読んだりしたものでした。アカギのアニメは、きわめてアニメ化しにくいと思われる福本画をうまく処理しており、なかなか楽しめましした。

ここで何が言いたいかというとエンドロールのアニメーターのクレジットが全部韓国名だったんですね。どうも、深夜アニメは予算が少ないので、韓国にオフショアリングすることが多いそうです。しかし、クオリティ的には何の問題もなかったと思います。

国による物価の差というものがある以上オフショアの動きは止まらないでしょう。「あなたの仕事がネットを通じてできるものであれば、あなたのキャリアは危機にある」とは、インドのソフトウェア開発会社Infosys CEOの言葉です(出典はNew York Timesですが、もう元記事は消えています)。シリコンバレーの企業の半数以上がオフショアにアウトソースしているという調査結果もあります(出典記事)。日本のIT業界もこの流れは無視できないでしょう。無視すればますます高コスト性が進み、自らの首を絞めるだけだからです。

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